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(回答先: 遺体未発見、慎重に捜査=上申書記載の残り2件−茨城県警 [時事通信] 投稿者 white 日時 2007 年 1 月 26 日 19:57:09)
□拘置の8人、次々逮捕 県警、立証に自信 [毎日新聞]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070127-00000118-mailo-l08
元組長の殺人上申:拘置の8人、次々逮捕 県警、立証に自信 /茨城
1月27日13時1分配信毎日新聞
◇遺体発見時、見抜けず「適切でなかった」
城里町の林道で00年8月に阿見町のカーテン店経営、栗山裕さん(当時67歳)が遺体で見つかった事件で、県警は26日、元暴力団組長の後藤良次容疑者(48)ら8容疑者を殺人容疑で逮捕し、水戸署に捜査本部を設置した。事件は、酒で人を殺害する異例の構図だが、県警は立証に自信を見せている。
同日午前9時、水戸拘置支所(水戸市新原1)に、県警の捜査員4人がアタッシェケースを手に緊張した面持ちで姿を見せた。同支所に拘置中の後藤容疑者に逮捕状が執行されたのは約30分後。午後にかけて県内7署に分散して拘置されている他の7容疑者も次々と逮捕された。
県警本部では午後4時半から記者会見が開かれ、約30人の報道陣が駆けつけた。相田光昌刑事部長らが、殺害に使われたとされるウオツカが水戸市内で購入されたことや、家族からの殺害依頼が行われたのは水戸市内の三上静男容疑者(57)の事務所だったことなどを明らかにした。後藤容疑者による上申書提出から約1年半に及ぶ地道な捜査を伺わせた。
一方、遺体発見時に「殺人」と見抜けなかった点に、報道陣から厳しい質問が集中した。相田部長は「山の中で死んでいた点に疑問を抱いた捜査員もいただろうが、結果としては(判断が)適切ではなかった」と語った。【原田啓之、山崎理絵】
◇三上容疑者「全くの事実無根」
三上静男容疑者は強要容疑で逮捕される前日(昨年12月8日)、毎日新聞の電話取材に答えた。
――後藤容疑者が提出した上申書について話を聞きたい。
三上容疑者 あれは(私とは)全然関係ないって。あんたらは疑ってるかもしれないが、本当に全くの事実無根だよ。警察はまだ1回も来たことないんだよ。
――上申書は読んだか。
三上容疑者 1年前に読んだよ。紙4〜5枚のやつ。あれから、マスコミが来てインターホンとか、電話をしょっちゅう鳴らされてさ。おれも具合悪くなるし、家族もノイローゼになっちゃうよ。おれは逃げも隠れもしないから。
◇澄江容疑者「夫は病死と思う」
栗山澄江容疑者は上申書が提出された直後の05年10月18日、毎日新聞の取材に応じ、夫の病死を強調していた。一問一答は次の通り。
――亡くなる直前、栗山裕さんの様子は。
澄江容疑者 夫はアルコール依存症っぽく、ワゴン車で営業に出る前も、車の中にビールを3ケース入れるなど、酒ばかり飲んでいた。肝臓の病気で仕事ができなくなってから、1人でふらふら出かけるようになった。2日間、3日間と外泊する日が増えたが、「友達のところに行っている」と話していた。
――栗山さんはいつ亡くなったのか。
澄江容疑者 数年前のお盆。その時は1週間も外泊していた。一度電話がかかってきたので「お盆だから帰ってくれば」と言ったが、「うん、分かった」とそれきり。糖尿病の注射を打たなくてはならないのに、1週間も打たなかったから、それもあって死んだんだろうと思った。
――借金はあったのか。
澄江容疑者 借金取りが押しかけてくる日が続いたことがあった。それは(栗山さんの)保険金などですべて返したと思う。私でなく、娘むこ(光明容疑者)が管理しているからよく分からない。
――後藤容疑者が澄江さんらと共謀し栗山さんを殺害した、という内容の上申書を提出したが。
澄江容疑者 後藤容疑者を全然知らない。上申書についても初めて聞きました。私は病死だとばかり思っていたもんですから。とにかく病死だと思います。
◇詐欺の2被告、起訴事実認める
生命保険金を隠して不正使用する目的で口座を開設し、金融機関から通帳などをだまし取ったとして、詐欺罪に問われた鹿嶋市林、工務店経営、中村基且(58)と妻好子(54)の両被告に対する初公判が26日、水戸地裁(山野幸雄裁判官)であった。両被告はいずれも「間違いありません」などと起訴事実を認めた。
起訴状などによると、2人は共謀のうえ、00年10月19日午前9時半ごろ、鹿嶋市内の信用金庫で、不正使用する目的を隠し、基且被告と、好子被告の兄の名義でそれぞれ口座を開設。通帳2冊、キャッシュカード2枚をだまし取った。
この口座は、栗山裕さんが殺害された事件で殺人容疑で逮捕された妻澄江容疑者、長女の夫の光明容疑者ら家族3人が、栗山さんの保険金を不正使用するために作ったとされる。基且被告は光明容疑者の兄。【清野崇宏】
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◆上申書を巡る事件の経緯◆
99年11月中旬 【上申書に記述された第1の事件】
金銭トラブルで60歳前後の男性を絞殺、石岡市の会社の焼却炉で遺体を焼却
下旬 【上申書に記述された第2の事件】
さいたま市の資産家男性を拉致し、北茨城市の山中で男性を生き埋めにして殺害
00年 7月30日 後藤、小野寺容疑者が水戸市で人材あっせん業の男性(当時33歳)を川に投げ込んで殺害
8月12日〜13日 【上申書に記述された第3の事件】
カーテン店経営の栗山裕さん(当時67歳)に大量の酒を飲ませるなどして殺害
20日〜21日 後藤、小野寺、浦田、沢村容疑者が宇都宮市で覚せい剤を注射するなどして4人を死傷させる
30日 栃木県警、後藤容疑者ら4人を逮捕
03年 2月 宇都宮地裁、後藤容疑者に死刑、小野寺容疑者に無期懲役、浦田容疑者に懲役12年、沢村容疑者に懲役10年の実刑判決
04年 7月 東京高裁、後藤容疑者の控訴棄却
05年10月17日 上告中の後藤容疑者が「別の殺人3件に関与した」とする上申書を茨城県警に提出
06年11月25日 茨城県警が栗山澄江容疑者ら3人を詐欺容疑で逮捕
12月 9日 茨城県警が三上容疑者を強要容疑で逮捕
31日 殺害依頼を仲介したとみられる工務店経営者が交通事故で死亡
07年 1月26日 茨城県警が栗山さん殺害事件で後藤容疑者ら8人を殺人容疑で逮捕
1月27日朝刊
最終更新:1月27日13時1分