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http://ameblo.jp/warm-heart/entry-10148892923.html から転載。 一昨年に「しんぶん赤旗」が創刊以来2万号を迎えたときに40年以上の読者であった、今回ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんがインタビューに応じて「赤旗」について語っている。益川さんが読者になられた頃は題字がまだカタカナの「アカハタ」だったはずだ。 益川さんは唯物弁証法が研究を進める上で役だったことを紹介し、「赤旗」への期待を次のように述べている。 ============================================= 以下は「しんぶん赤旗記事情報・G-Search」から検索、貼り付け。 「赤旗」を語る/2万号に寄せて/素粒子物理学者益川敏英さん/未来予測の刺激役に 「しんぶん赤旗」とのつきあいは、私が名古屋大学の大学院生で、理学部の坂田昌一さん(故人)の研究室へ入って、本格的に素粒子物理学の研究を始めたころからですから、四十年以上になります。 坂田研究室は、非常に自由な雰囲気でした。教官も、大学院生も、お互いに「○○さん」と呼び合うことになっていました。だれでもが、思ったことを自由にいえるようにするための配慮がされていたと思います。当時の大学の研究室では非常にめずらしい研究室だったのではないでしょうか。 ■ ■ 私は物理学者なのでデータを非常に重要視します。「しんぶん赤旗」からは、ほかの新聞には載らない情報を得ています。最近のことでいえば、南米の国々の政治状況などです。 私は、小林誠さん(高エネルギー加速器研究機構名誉教授)とともに、一九七二年に「小林−益川理論」と呼ばれる素粒子理論を完成させました。 その理論で予測した、六番目のクォーク(トップクォーク)が九四年に実験で確認されました。予測から二十二年後です。このときは、マスメディアからたいへんな取材攻勢を受けました。この理論の予測が、詳細な部分まで含めて、より完全に実験で確認されたのは二〇〇二年、予測から三十年後です。私たちの理論が最終的に証明されたことはたいへんうれしいことです。 ■ ■ 私たちの経験からしても、基礎的な研究というのは長い期間を必要とします。大学の法人化が進められて、息の長い基礎的な研究がやりにくくなっていないか懸念しています。 大学の最も大事な役目は、次の世代を育てることだと思います。十年、十五年先の状況に対応できるような基礎的な知識を身につけさせることが大事です。いまは、すぐに役立つ研究ばかりが前面に出すぎているのではないでしょうか。 私は、物理学をやろうと決意した学生のときに、坂田昌一さんや武谷三男さん(物理学者、故人)の本を読んで唯物弁証法の考え方を勉強しました。物事を静的にみるのでなく、動的にみることなど、その思考法が研究を進めるときにも役立ったと思います。 若い人には、ぜひ好奇心をもってほしいと思います。そして未来を予測することに挑戦してみてほしい。「しんぶん赤旗」が、そういう面でも読者に刺激となるように期待します。 聞き手 前田利夫 写真 森保和史 ますかわ・としひで 素粒子物理学者。京都産業大学教授。京都大学名誉教授。2001年度文化功労者。著書に『いま、もう一つの素粒子論入門』など。クォーク 現在知られている最も基本的な素粒子。原子核を構成する陽子や中性子はクォークの結合体。小林−益川理論が発表された当時は三種類のクォークしか知られていませんでした。小林−益川理論は、六種類のクォークが存在することを予測しました。 しんぶん赤旗
2008-10-08 16:34:21
gataro-cloneの投稿
ノーベル物理学賞の益川敏英さんが「しんぶん赤旗」を語っている/2万号に寄せて/未来予測の刺激役に
テーマ:一般ニュース
2006.07.26 日刊紙 3頁 総合 (全1,143字)