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10月4日15時25分配信 琉球新報
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081004-00000019-ryu-oki
【中部】米空軍嘉手納基地所属のF15戦闘機が4日午前2時から1時間余の間に16機飛び立った。深夜の飛行差し止めを求めた新嘉手納爆音訴訟控訴審の結審からわずか3日後の強行。「静かな夜を返せ」との住民の願いはまた踏みにじられた。「あれからずっと眠れずに起きている」と寝不足で朝を迎えた住民の怒りは鎮まらない。
F15が滑走路に向かい始めた午前零時40分ごろ、平和運動センターのメンバーら約70人は嘉手納町屋良の通称「安保の見える丘」に移動し、「飛行訓練中止せよ」とシュプレヒコールを上げた。通知より多い16機の離陸に「県民は愚弄(ぐろう)されている」との声も上がった。
「心臓がえぐり取られるような感じの爆音だとあらためて感じた」。「安保の見える丘」で離陸を監視した嘉手納町議会基地対策特別委員会の田仲康栄委員長は住民への影響を懸念した。
嘉手納飛行場に関する3市町連絡協議会の野国昌春会長(北谷町長)は「安眠妨害だ。一度起きてしまったら寝付くのは難しい。常態化してくるのでは」と指摘し、週明けにも抗議する意思を強調した。
午前2時すぎの爆音でたたき起こされた北谷町砂辺区の松田正二区長は「ちゃー起きーしている(ずっと起きている)」と怒りが収まらない。住民に負担を強いるやり方に「要請だけではどうしようもなくなっている。我慢の限界。国民をないがしろにしている」と訓練に歯止めを効かせられない日本政府の在り方を批判した。
沖縄市知花の前田貴さん(35)=保育士=は「就寝中に『ゴー』という爆音で起こされた。米軍はパイロットの安全を強調するが住民のことは何も考えていない」と怒りをあらわにした。
夜勤の仕事を終え、就寝前に騒音を耳にした池原馨さん=沖縄市松本=は「同じ音量でも深夜の爆音は昼間より響いた。基地周辺住民の日常生活を妨げている」と話した。
嘉手納基地発の爆音は那覇市まで轟(とどろ)いた。那覇空港付近に住む女性は「(午前2時半ごろに)寝ようとしていたらゴーッという音で眠れなくなった。驚いて窓を開け空を見ると、東側に飛行機が飛んでいくのが見えた」と爆音禍を訴えた。