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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080922-00000016-yom-soci
男児を殺害したのは、母親だった。福岡市西区小戸(おど)の小戸公園で近くの市立内浜小1年、富石弘輝(こうき)君(6)が殺害された事件は、母親の薫(かおる)容疑者(35)が22日逮捕され、衝撃が走った。
「自分が難病を抱え、自分と子どもの将来を悲観した」と供述しているという薫容疑者。「許せない」「ふるえが止まらない」。住民や保護者に大きな動揺が広がった。
薫容疑者は、親しい知人や学校関係者に「重い病気を抱えている」と話していたが、育児に熱心な母親としても知られていた。
複数の知人らによると、薫容疑者は今年1月ごろまで夫(33)、弘輝君と一緒に、同市西区の実家に母や姉家族らと同居。弘輝君は近くの保育園に通園させていた。弘輝君をしかる姿は時折、見られたが、友達のけんかを止めた時は「頑張ったね」とほおずりしながら抱きしめる姿もあったという。
弘輝君が4月に内浜小に入学した際は、PTA役員に立候補し、「自分は病気がちなのでどこまで頑張れるか分かりませんが、やれることは何でもします」と決意を述べた。PTA会報などの作成に携わっていたが、6月ごろからは「体調が悪い」と会合を欠席しがちになっていたという。
近所の主婦(62)は数年前、薫容疑者から「手足の力が入らなくなる病気にかかっている」と打ち明けられたという。「同世代の母親らとも子育てについて相談し合う姿をよく見かけたが、深く悩んでいる様子はなかった。まさかこんな事件を起こすほど追い詰められているとは思わなかった」と話した。