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BBCも伝えた野口の欠場 軍事優先道路の犠牲か(JANJAN)
田中龍作2008/08/14
野口の欠場は英国BBCもいち早く伝えた。キャスターは撤退(withdraw)と伝えたが筆者は一瞬、グルジアのニュースかと思った。野口は本番に備え猛練習をしていたが、軍事を優先した北京の固い道路の犠牲になったのではないだろうか。
「平和の祭典」が皮肉な結果を招いてしまった。
2連覇を目指す女子マラソンの野口みずき選手(30歳)が足のケガで北京五輪の出場を断念したとする日本陸連の発表は12日、新聞社が号外を出したのをはじめテレビニュースもトップで伝えた。
筆者がウォッチしている限り、海外メディアはイギリスBBCが
日本時間の12日深夜(厳密には13日午前0時)から繰り返し伝えた。
「Mizuki Noguchi withdraw……」とキャスターがリードを読んでいるのだが、「withdraw(撤退)」が耳にひっかかった。「あれっ、このキャスターは『ロシア軍のグルジアからの撤退』と混乱しているのか?」「それとも私が聞き間違っているのか?」と思い、テレビ画面を注視した。元気な時の野口選手が映っており、「野口欠場」の報をBBCが伝えていることを確認したのだった。
同じBBCでもインターネット版の記事は、東京支局の取材助手が日本メディアの記事をていねいに英訳したのだろう。「野口はスイスでの練習中、左足太ももを負傷した。スイスでのキャンプを早めに切り上げ、(病院で)検査を受けていたが、今しがた欠場を決めた・・・」などとする内容だ。
さすがにイギリスの国営放送だと思わせるのは「野口の欠場でラドクリフ(英国の有力選手)が浮上する可能性がある」としているところだ。ラドクリフもケガと闘っているから、野口の負傷欠場は英国民にとっても身近で重いニュースだ。
平和の祭典といいながら
「この4年間、北京五輪のために頑張ってきたのに残念です」とする野口のコメントを聞いた時、心配症の筆者は東京五輪(1964年)マラソンの銅メダリスト円谷幸吉を思い浮かべた。
腰痛に苦しんでいた円谷はメダルを期待されていたメキシコ五輪(1968年)の直前、「幸吉はもう走れません」と親族あての遺書を残して自害した。
野口は北京の固い道路に備えて地面の固い所でトレーニングしていた、という。足を痛めたこととの因果関係は十分にあるのではないだろうか。固い舗装から受ける衝撃を吸収できるシューズが野口選手のために開発されていたのだから。
ソウルや台湾などでは有事に備えて戦闘機が離発着できるように道路の舗装を固くしている。北京もそうだったのではないか。確か天安門事件(1989年)では戦車が走り回っていた。日本のような舗装であれば戦車が通ると、道路はキャタピラによってガタガタになる。
平和の祭典といいながら、
野口は軍事を優先した固い道路の犠牲になったのではないだろうか……。
http://www.news.janjan.jp/world/0808/0808134470/1.php