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厚生年金は黒字、国民年金は赤字(キャリアブレイン)
2006年度の厚生年金の収支は時価ベースで2兆8103億円の黒字だったが、国民年金は279億円の赤字となったことが、厚生労働省のまとめで分かった。厚生年金は時価ベースで4年連続のプラス、国民年金は2年ぶりに赤字に転落した。厚生年金は前年度に比べて支出が抑えられたが、国民年金は保険料収入の減少が響いた。積立金の運用利回りは共に前年度から大きく落ち込んだ。
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厚労省は6月23日、社会保障審議会年金数理部会(部会長=山崎泰彦・神奈川県立保健福祉大教授)で、 厚生年金と国民年金の「06年度財政状況」を報告した。
報告によると、厚生年金の06年度の収入総額は35兆4996億円で、前年度の38兆5740億円から3兆743億円(8.0%)減少。支出総額は前年度の37兆6068億円から3兆2092億円(8.5%)減の34兆3975億円で、収支残は1兆1021億円となった。収支残を株式などの運用収入も含めた「時価ベース」で評価すると、2兆8103億円の黒字となった。
時価ベースの収支残は、2兆5333億円の赤字(02年度)、3兆7968億円(03年度)、2兆3167億円(04年度)、8兆3267億円(05年度)と推移しており、06年度の収支残は前年度比66.2%のマイナスとなった。
厚生年金の「06年度末積立金」は時価ベースで139兆7509億円で、前年度末の140兆3465億円から5956億円のマイナスとなった。積立金の運用利回りは3.10%で、前年度の6.82%から大きく落ち込んでいる。過去4年間の推移を見ると、0.21%(02年度)、4.91%(03年度)、2.73%(04年度)、6.82%(05年度)となっている。
一方、国民年金の06年度の収入総額は5兆9165億円で、前年度の6兆1175億円から2010億円(3.3%)減少。支出総額は前年度の6兆2245億円から1887億円(3.0%)減の6兆358億円で、収支残は1194億円の赤字、時価ベースでは279億円の赤字となった。保険料収入が前年度の1兆9480億円から442億円(2.3%)減の1兆9038億円となったことなどが影響しており、06年度末の積立金は前年度末比4.2%減の8兆7660億円、時価ベースでは同3.0%減の9兆3828億円だった。
積立金の運用利回りは厚生年金と同様に大きく減少しており、
前年度の6.88%から半分以下の3.07%となった。
更新:2008/06/24 12:33 キャリアブレイン
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16771.html