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タクシー接待:金品提供1402人 151人を処分(毎日新聞)
町村信孝官房長官は25日の記者会見で、深夜帰宅のタクシーから中央省庁の職員が接待を受けていた問題の調査結果を発表した。17府省庁・機関の1402人が運転手から金品の提供を受け、そのうち3人は現金、55人は商品券などの金券を受け取っていた。残りの1344人はビールなどの物品だけだった。政府は6省・機関の33人を国家公務員法に基づく懲戒処分にしたほか、各府省の内規で118人に訓告や厳重注意などを行った。
国家公務員倫理法が施行された00年4月以降について全職員に申告させ、タクシー業者からも話を聞いた。総数は今月6日に公表した502人の約2.8倍に増えた。町村氏は会見で調査はほぼ終結したとの認識を示した。
金品の受領が多かったのは(1)財務省600人(2)農水省197人(3)国土交通省173人(4)文部科学省106人−−の順。宮内庁、会計検査院、内閣法制局は受領者がいなかった。
最多の財務省は、過去5年間にわたり計約200万円相当の現金やプリペイドカードを受け取った30代の主計局係長級職員を3カ月間の停職処分としたほか、金品を頻繁に受領した職員11人を減給、14人を戒告処分にした。さらに、額賀福志郎財務相と津田広喜事務次官が1カ月分の給与の20%、副財務相や国税庁長官ら幹部職員が同10%を国庫に返納。金品を受け取った全職員に相当額を返還させる。
停職の財務省職員のほか、文科省で1人が計6000円、経産省で1人が1000円の現金を受け取っていた。財務省以外の懲戒処分は、厚労省と人事院が各2人、総務、文科、農水省が各1人で、いずれも戒告だった。
福田康夫首相は25日夕、首相官邸で記者団に「あしき慣習というんですかね。あまりかっこいいことじゃない。特に金品をもらうことは言語道断という感じがする」と不快感を示した。また、額賀財務相は同日夕、「あってはならない恥ずべきこと。財務省職員は貴重な税金を預かり、予算編成する立場で、より重い責任を感じなければならず、申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と陳謝した。【中田卓二、赤間清広】
毎日新聞 2008年6月25日 20時53分