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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080618-00000913-san-int
【ロサンゼルス=松尾理也】世界最大の通信社、米AP通信が、人気ニュースブログサイトに対し無断引用を理由に投稿の削除を申し入れたところ、ブログ界から激しい反発がわき起こり、一部にはボイコットの呼びかけも現れた。AP通信は近くブロガー側との話し合いを持つ予定だが、その上でブロガー向けの「利用の指針」策定を目指す方針で、反発はさらに強まる可能性もある。
AP通信によると、同社は先週、人気ニュースサイトの「ドラッジ・リトート」(老舗ゴシップ・サイトの「ドラッジ・リポート」のもじり)に対し、記事の不適当な利用にあたるとして、配信記事が引用された7本の投稿について削除を要請。これに対し、ブロガー側から「米著作権法が認める“公正な利用”の範囲内」として激しい批判の声が上がった。
「公正な利用(フェア・ユース)」は、著作権法本来の趣旨に照らして前向きな目的ならば無断引用を認めるという考え方で、どんな場合に適用されるか具体的には規定されていないのが特徴。
こうした批判を受けて、AP通信は近く、ブロガーの団体である「メディア・ブロガー協会」の代表と会談する予定を明らかにした。今後、共同で記事の利用に関するガイドラインの作成をめざすという。
ただし、ブロガー側にはガイドライン作成そのものへの嫌悪感も強い。インターネット関係の話題を扱う大手ブログ「テッククランチ」は、「記事利用を制限しようとする考えをあきらめるまで、われわれはAP通信の記事はこの世に存在しないものとする。引用もしないし、リンクもしない」と、事実上のボイコットを呼びかけている。