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目指せ“ほん訳コンニャク” 携帯翻訳機 名工大など研究(東京新聞)
2008年5月2日 11時06分
あなたの会話を即、あなたの声で外国語に通訳します−。そんな夢の携帯型音声翻訳機の開発に向けて名古屋工業大など世界6大学・機関が共同研究を始めた。プロジェクトには欧州連合(EU)から約7億円の予算が付いた。名工大は、こんにゃくを食べるだけで世界中の言葉が話せるようになるアニメ「ドラえもん」の道具になぞらえ「目指せ『ほん(翻)訳コンニャク』」と意欲を燃やす。
多民族多言語の共同体EUだけでなく、グローバル化の進む世界で、言語の違いは大きな障壁。話す人の声で会話ができれば、より自然なコミュニケーションが可能となる。
翻訳機は(1)話し言葉を認識する「音声認識」(2)認識した言葉を外国語に置き換える「機械翻訳」(3)翻訳結果を発声する「音声合成」−の3段階の処理をする。端末に「こんにちは」と話すと、端末から話した人の声で「Hello」と流れる。あらかじめデータを入力しておけば、どんな言語にも対応する。
プロジェクトは英国のエジンバラ大が中心となり、ケンブリッジ大、フィンランドのヘルシンキ工科大、携帯電話で世界一のシェアを誇る同国のノキア社などが参加。名工大は、音声合成部分で根幹の技術を担う。
名工大の徳田恵一教授らのグループが世界に先駆けて開発した音声合成技術「HTS」を採用。HTSでは、いくつかの文章の音声データを入力するだけで、話す人と同じ声であらゆる文章をつくることが可能。HTSはすでにマイクロソフト社などの多国籍企業や各国の研究機関で利用され、パソコンや携帯電話、カーナビの音声などにも実用化されている。
研究費はEUの「第7次欧州研究開発フレームワーク計画」に認められ、2008年から3年間で総額約7億円に上る。うち名工大には約1億円。EU以外で予算が認められるケースは非常に珍しいという。
徳田教授は「10年以内の実用化を目指す。まず日、英、中、フィンランドの4カ国語の開発を進める」と話している。
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008050290110556.html