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ガソリン、みんなで値上げ 駆け込み一転「しばらく休憩」(中日新聞)
2008年5月1日 夕刊
ガソリン税の暫定税率復活を受け、東海各地の給油所は1日朝から軒並み値上げに踏み切った。レギュラーガソリン1リットル当たりで30円前後上昇した店が多く、150−160円台に。据え置いた店はほとんどない。駆け込み需要で長い車列ができた前夜までの騒動から一転、手持ちぶさたのスタンドが目立った。
名古屋市天白区の給油所「中善天白153SS」。午前8時の開店時は1リットル130円に据え置いたが、周辺のスタンドが一斉に値上げしたのを見て、わずか1時間後には急きょ161円に。
担当マネジャーは「今日1日は粘るつもりだったが、4月に損した分を早めに回収しなければならないから」。4月の値下げ時に40万円近い赤字が出たうえ、前日までの3日間で普段の2倍前後の客が殺到、在庫が予想以上に減ったことも決断を後押しした。
岐阜、三重県の石油商業組合によると、9割以上が値上げしたという。
津市中心部のある給油所は1リットル155円に値上げして朝8時に開店。前日からは一挙に31円の値上げだが、周囲の店でも値上げが相次いだ。
前日とは打って変わり、常連客がぽつりぽつり来るだけ。店長(54)は「3日くらい続いた“戦争”はきのうで終わり。きょうからはしばらく休憩」と苦笑いした。
161円とした岐阜県各務原市の「牧田石油」でも、開店の午前7時から9時までの間で給油に来たのはたった1台。3月末の暫定税率期限切れの際に税率分を値下げしたため、約60万円の赤字だったという。牧田吉弘店長(73)は「うちのような小さな店では死活問題」と、値上げの理由を打ち明けた。
同県石油商業組合の幹部は「値上げが予想以上に早いのは、暫定税率の失効時に赤字をかぶった痛手が大きかった表れ」と指摘。三重県のある給油所は「値上げ幅は競合店の動向次第。価格が安定するのは連休すぎになるのでは」という。
一方、名古屋市名東区のセルフのガソリンスタンドは、正午時点でも127円のまま据え置いた。ただ暫定税率がかかっていない在庫がなくなり次第、1日中に値上げする。
訪れた同市守山区の建設業の男性(31)は「原材料高で苦しんでいるので、ガソリンが少しでも安いのはありがたい」と話した。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008050102008090.html