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国交省、小沢王国に嫌がらせ? 謎の「国道完成延期」(ZAKZAK)
“癒着”暴かれると同時に「完成させるな」指示か
国土交通省が、民主党の小沢一郎代表の地元・岩手県で進めている国道4号「平泉バイパス」の建設事業が開通予定の3月末を過ぎても「完成延期」となっていることが分かった。国交省は「予算が足りなくなった」と説明するが、工事関係者は「民主党が暫定税率廃止を掲げたため、『工事を完了させるな』との指示が入ったようだ」と証言する。年6兆円という道路特定財源を握るスーパー省庁による小沢王国への「嫌がらせ」なのか。
「毎年GWに行われる『春の藤原まつり』には、奥州藤原氏の栄華をしのぶ約20万人の観光客が訪れる。今年は世界遺産登録の件もあり、一層盛り上がるといわれている。それだけに、地元の人々は『なぜ、平泉バイパスの工事が遅れたのか』といった不信を深めている」
岩手県の新井田弘文県議(民主・県民会議)は話す。
平泉バイパスの建設事業は、同県平泉町を通る国道4号の交通量増加に伴い1981年に着工された。事業費約21億円。99年には延長2.4キロが暫定供用され、残り3.4キロの建設が続けられてきた。
周辺には、国宝「中尊寺金色堂」など、平安時代に奥州藤原氏が築いた史跡や名所が点在している。今年夏に「平泉の文化遺産」を世界遺産に登録することを目指し、官民一体で各種事業が推進されてきた。
バイパス事業もその一環として位置付けられ、国交省HPにも「平成19年(2007年)度全線暫定供用予定」と明記。昨年12月16日には完成直前に行われる一般向けの「見学ツアー」まで行われた。
ところが、今年1月17日、県南の地域紙「岩手日日」が「全線開通、来年度にずれ込み」と伝え、年度末が迫った3月13日には東北の有力紙「河北新報」も「平泉バイパス開通ずれ込み 5月の連休以降」と報じた。
1月17日は、民主党が定期党大会で、ガソリン税の暫定税率廃止を通常国会で目指す考えを改めて表明した翌日。3月13日前後には、国交省の出先機関が道路特定財源でマッサージチェアなどを購入していたことが発覚したほか、同省と自民党道路族、業者による「政官業癒着の構図」が、民主党やマスコミに次々と暴かれた時期にあたる。
河北新報は≪昨年9月の大雨による北上川のはんらんで工事個所の土盛りが冠水し、工事をやり直した。約1億円の予算不足となり、国道4号とバイパスの接続部分の工事が、年度内に終わらないことが確実になった≫と報じていた。
だが、工事の下請け業者は「確かに、大雨で工事は遅れたが、その後、『3月15日完成』という新しい工程を組み、人も資材も確保して工事を進めていた。元請けゼネコンも『絶対に完成させる』と言っていたが、2月半ばに突然、国交省から『年度内完成は見送る』との指示があった。あのまま続けれていれば確実に完成していた。3月に入って工事は事実上ストップしている」と話す。
そして別の工事関係者は匿名を条件に、「開通式を3月末に行う予定だったが、『暫定税率廃止』を掲げる小沢代表の地元であるため、上から『工事を完了させるな』との指示があったと聞く。この件では箝口(かんこう)令まで敷かれている」と証言する。
これが事実なら、小沢民主党への「嫌がらせ」ではないのか。
国交省東北地方整備局岩手河川国道事務所の木我茂副所長は「予算不足が原因。昨年9月の大雨で測量器具や作業員の休憩棟3棟などが流された。なかなか水も引かず、排水設備の設計見直しも行った。完成までは、あと1億円以上はかかる」と説明する。
そのうえで、小沢民主党への「嫌がらせ」という指摘には、「そういう見方をする人もいるかもしれないが、そんなことはない。われわれも『藤原まつり』に間に合わせようと思っていた。迷惑をかけて申し訳ない」と話している。
同事務所は昨年度、平泉バイパス以外に、県北にある小鳥谷バイパスの建設を進め、3月15日に開通させた。平泉バイパスは小沢代表の中選挙区時代の地盤で、現在は民主党の黄川田徹衆院議員の選挙区。一方、小鳥谷バイパスは自民党の鈴木俊一衆院議員の選挙区にある。これでは永田町の与野党激突が、小沢王国の道路工事に波及したととられても仕方がない。
ZAKZAK 2008/04/09
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008040929_all.html