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団塊世代に“大繁盛”する「クリニックモール」って?(ZAKZAK)
「クリニックモール」なる専門診療所の集合施設が、都心部の再開発施設に相次いでオープンしている。開業医の専門性と、総合病院の複合性をミックスした医療専門のモールでは、買い物ついでに歯の治療から人間ドックまで一度に受診できるとあって、団塊世代を中心に連日“大繁盛”しているようだ。
「クリニックを複数集めた集合型の建築コンプレックスを指しますが、簡単にいえば、ラーメン博物館やカレーミュージアムの“病院版”です」
こう解説するのは、大手薬品メーカー「アイロム製薬」で、クリニックモール事業を手がける見波徹氏(35)。専門子会社「アイロムメディック」(東京・新橋)の役員として、汐留や秋葉原などの再開発エリア、関西では京都に展開している。各モールによって異なるが、歯科、眼科、内科、外科、整形外科、皮膚科、検診センターなどが軒を連ねている。
「優秀な専門医を集合させることで、ハイレベルな専門治療の同一地域での展開が実現し、最先端の『ホームドクター』として、高品質の初期治療が提供できます。医院同士も相互に連携することで、情報交換や事務、検査、物品調達、外部検査や処方箋の共同化が可能となり、医療レベルの維持向上につながっています」(見波氏)
参画する医師の反応も上々だ。秋葉原や汐留、横浜元町など4カ所のモールで歯科医院を展開する、日坂充宏医師(34)はこう話す。
「実績や技術がいくらあっても、都心の一等地では物理的、経済的に簡単に開業できません。私の医院だけでもインプラント技術を軸に、ムシ歯、入れ歯、歯周病、審美治療など分野ごとのスペシャリストが所属しており、モールの診療を入り口に、(歯科)大学病院並みの医療サービスが提供できますよ」
患者の評判も良い。勤務先に近い「汐留ビルディングクリニックモール」で、整形外科と内科を受診するOL、中村文香さん(22)は「モール全体がとっても清潔。雰囲気もオシャレでサービスも良く、診療所のイメージとはだいぶ違いますね。少しでも気になる症状があれば、まずはモールのいずれかのクリニックに相談しようと思います」と話す。
クリニックの集中は、デベロッパーにとっても家賃の取りっぱぐれがない優良テナント。ドクターたちの開業へのこだわりが結実した「クリニックモール」が、団塊世代の定年後の「かかりつけ医療」のあり方を大きく変えつつある。
ZAKZAK 2008/04/07
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_04/t2008040725_all.html