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10億円超投入か…国交省「河川」でミュージカル(ZAKZAK)
道路特定財源の次は治水特別会計
道路特定財源からミュージカルの上演費を支出していたとして国会で糾弾された国土交通省が、ダム建設など河川事業に使うための治水特別会計からも同様の支出をしていたことが4日、分かった。特別会計は官僚が自由に使える財布なのか。議論を呼ぶのは必至だ。
新たに税金からの支出が明らかになったのは、劇団「ふるさときゃらばん」(東京都小金井市)による「リバーヘッド」というミュージカル。同劇団HPによると「水を守るためにどんな努力があるのか、そこにはどんな人々の暮らしや思いがあるか。大都市と山間部の水源地が水をめぐって、川でつながっているという、ものがたり」で、2001−05年の間に演じられていたという。
例えば05年6月には同省北海道開発局の帯広開発建設部が527万1000円、同年8月には同局網走開発建設部が435万7500円の随意契約を同劇団と結び、費用は治水特別会計から支出されていた。道路ミュージカル同様、入場は無料だったようだ。
治水特別会計とは、ダムや堤防の整備など、河川事業に支出する目的で1960年に設置された。昨年度予算は約1兆1000億円。一般財源からの繰り入れ部分があり、国民の血税であることに代わりはない。
国交省は03年度以降、道路を啓発するためのミュージカルを計95件、道路特定財源から約5億8000万円を支出した。これが「無駄遣いではないか」と世論の猛批判を浴び、冬柴鉄三国交相は「道路事業費でミュージカルは一切行わない。国民のいささかの疑念や不快感を持たれないようにする」と答弁するまでに追い込まれただけに、今後、問題は飛び火しそうだ。
実は、道路財源からの支出があったミュージカル「みちぶしん」も「ふるさときゃらばん」によるもの。同劇団は83年東京都小金井市を本拠地に創立され、スタッフは約100人。国交省の随意契約理由書でも「『公共と地域』をテーマにしたミュージカルを数多く手がけ、本業務の遂行に能力を有する唯一の社」などと評価されている。
仮に道路ミュージカルと同じ上演回数なら、同劇団に単純計算で税金から計10億円以上が投入されたことになるが、国土交通省総務課は夕刊フジの取材に「地方部局が個別に契約しているので、すべてを把握しているわけではない」と述べ、これまでに演じられた回数や費用総額は把握していないという。同劇団も「取材には答えない。ただ、国土交通省OBなどは劇団の関係者にはいない」としている。
ミュージカル問題を追及してきた社民党の保坂展人衆院議員は、「特別会計は直接、国会審議の対象になりにくく、地方の出先機関の契約に盛り込まれていれば、見つけにくい。そのため、税金を慎重に使うという意識がなくなっていき、使い放題の状態になっている。そもそも競争相手のいない道路やダム事業に広報イベントは必要なのか。お手盛りはないか。徹底的に明らかにしなければならない」と指摘した。
ZAKZAK 2008/03/04
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_03/t2008030402_all.html