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フジタ幻の大作 「構図」「争闘」の連作4点 修復終え日本巡回展示へ【西日本新聞】
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/20080302/20080302_001.shtml
修復された連作「争闘」(手前)と「構図」(奥)。「偉大な乳白色」と世界の絶賛を浴びた色彩がよみがえった=1日、東京都江東区のヤマトロジスティックス美術倉庫
エコール・ド・パリ(パリ派)の寵児(ちょうじ)としてモディリアニらと並び称された画家、藤田嗣治(つぐはる)(1886‐1968)の幻の群像大作4点が1日、東京都内で報道関係者に公開された。1928年に制作後、長く行方不明になっていた作品で、7月から5会場で巡回展示の予定。4点が国内で一堂に公開されるのは初めて。
作品は2点ずつの連作で、自由なポーズをとる人間と動物が描かれた「構図」と、隆々とした筋肉の群衆が戦うさまを描いた「争闘」。いずれも縦横3メートルの大作。92年にパリ市内で発見され、2000年に仏政府が国宝に認定した。昨年、5年がかりの修復を終え「偉大な乳白色」と世界の絶賛を浴びた色彩がよみがえった。
藤田は妻にあてた手紙で作品について「精魂込めて作り上げた」と記しており、修復を監修したフランス・エソンヌ県のアン・ル・ディベルデル学芸員は「パリ滞在中のフジタのすべてが凝縮されている」と評した。
作品は7月12日から北海道立近代美術館(札幌市)で公開され、九州では来年2月に福岡市美術館(同市中央区大濠公園)に巡回展示される。
=2008/03/02付 西日本新聞朝刊=
2008年03月02日01時29分