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Z会と市進が提携…少子化で市場縮小、生き残りへ(ZAKZAK)
受験産業界の再編が活発化してきた。資本・業務提携で合意した通信添削大手「Z会」を運営する増進会出版社(静岡県)と、首都圏を基盤に「市進学院」などを展開する市進(千葉県)。タッグを組むことを決断した背景には、少子化で市場の縮小が進むなか、多様化する生徒のニーズに応えられなければ、大手でも生き残れないというこの業界の厳しい現実があるようだ。
両社は業務面で双方の受験指導ノウハウを活用した合格実績の向上や教材の相互活用、インターネットでのサービス展開などを共同で開発する。
資本面では増進会が5月末までに市進の発行済み株式の6%程度を約2億円で取得する予定。市進も将来、同額程度を拠出し、株式の持ち合いを検討するという。
増進会の加藤文夫社長、市進の田代英寿社長はともに経営統合の可能性を否定。その上で、「両社で経営効率やサービス向上(の実績)を示していければ、大きなネットワークを築いていける」(増進会の加藤社長)と、今後、地方の有力中堅塾などにも提携の門戸を開いていく戦略を明かした。
受験産業界は2003年度から急速に市場が縮小している。ただ、小人数制をウリにする個別指導塾は堅調なことから、生徒へのきめ細かな対応や多様化するニーズに応えることが生き残りのカギを握る。
こうしたことから、通信教育大手のベネッセコーポレーションが昨年10月、お茶の水ゼミナールを買収し、昨年末には、東大卒女優の菊川怜さんらも在籍した難関大学進学塾の鉄緑会を傘下に収めた。学習研究社も今年2月、埼玉県地盤の秀文社をTOB(株式公開買い付け)で子会社化するなど再編が進んでいる。
「塾それぞれに個性があり、提携や買収が必ずしも成功するとは思えない」(業界関係者)との見方もあるが、縮小する市場を奪い合う構図は止められないだけに今後、合従連衡はますます加速していきそうだ。
ZAKZAK 2008/02/27
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008022712_all.html