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政府の情報操作だ…日銀次期総裁「武藤」に民主猛反発(ZAKZAK)
決着までさらなる曲折も
大詰めを迎えている日銀総裁人事で、本命とされる財務省出身の武藤敏郎副総裁(64)に対し、民主党内で「容認できない」とのムードが広がりつつある。最大のきっかけは、「日銀次期総裁 武藤氏が有力に…民主党に容認論強まる」とした読売新聞の1月26日付夕刊。民主党有力筋によると、「この記事に反発して、党内では(報道とは)逆の雰囲気が強まっている」という。
日銀総裁人事は、自民党が推す武藤氏と、民主党に推す声が多い元日銀副総裁の山口泰氏(67)の2人を中心に進むとみられている。
ところが、1月下旬あたりから「武藤氏有力」との報道が出始め、読売の26日付夕刊が≪元財務次官の武藤敏郎副総裁が就任する公算が大きくなった。参院第一党の民主党内で、政府・与党で有力となっている武藤氏について国会の同意を求められた場合、容認する考えが強まったためだ≫と報じて、武藤氏で決まりとの雰囲気がより強まっていった。
こうした記事に猛反発しているのが、ほかでもない民主党だ。同党有力筋がこう明かす。
「党内では、これらの記事を、『武藤総裁』を既成事実化しようとする政府による情報操作とみなしている。民主党としては、日銀総裁人事でも政府・与党との対決姿勢を強めざるを得ない」
別の同党関係者も「党内では武藤氏への容認論が強まるどころか、まったく逆の雰囲気が強まっている。武藤総裁をゴリ押ししようとして情報操作をする政府に、カッカときている議員も多い」と明かす。
一連の報道で、世間的には「武藤さんで決まりなのかな」との印象が強まっているが、総裁人事でカギを握る民主党ではまったく逆の雰囲気が強まっているようだ。
日銀総裁は衆参両院の同意を得たうえで、内閣が任命することになっており、参院第一党である民主党がソッポを向いてしまったら、まとまるものもまとまらなくなってしまう。
同党は、与野党が衝突して次期総裁人事が固まらず、“空白期間”をつくるのを避けたい考え。1月18日には、小沢一郎代表が菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らと協議して、(1)官僚出身というだけで、拒否するようなことはしない(2)水面下では交渉しない(3)政府・与党が人事案を野党に提示する前に漏らした場合は認めない−との3原則を示した。
3原則は、与野党から複数の人事案を出し、よりよいものに決めていこうという考えから出たものだった。ところが…。
「こうした報道の背景には、『武藤総裁』の流れをつくりたい政府、とくに武藤氏の出身母体である財務省あたりの意向が働いているのではないかと、民主党ではみている。これは、人事案を漏らさないという3原則にひっかかる恐れがある」(同党有力筋)
「武藤氏有力」の報道が流れれば流れるほど、民主党に「武藤氏を容認できない」との雰囲気が広がっていく。与野党は2月中旬までに人事案を固めたい意向だが、決着までには曲折がありそうだ。
ZAKZAK 2008/02/06
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_02/t2008020611_all.html