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福田、経済無策スピーチで日本株“ダボス売り”懸念(ZAKZAK)
施政方針演説と同じなら世界の笑いもの
スイスで23日から開催される世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」が、福田康夫首相にとって正念場となりそうだ。国会の施政方針演説でも経済無策ぶりが印象づけられた首相だが、世界が注目するダボス会議で同様のスピーチをすれば、「日本売り」に拍車をかける可能性が高いためだ。
ダボス会議は23日から5日間の日程で行われる。世界の政治、経済指導者や学識経験者が一堂に会することから、別名「世界賢人会議」とも呼ばれている。
福田首相が「賢人」かどうかは別にして、首相は25日夜に出発して26日に基調講演する。政府は、7月の北海道・洞爺湖サミットの議長国として、日本の考え方を表明する絶好の機会ととらえているが、思い通りに世界から拍手喝采(かっさい)を浴びることができるかどうか。ある著名な経済ジャーナリストはこう危機感をあらわにする。
「日本の株価低迷の原因は、米国のサブプライム問題が波及した面もあるが、本質的には福田政権の無策ぶりにある。施政方針演説では『国民』という言葉を連発するだけで中身がなかった。同じような演説をダボスでしたら世界の笑いものだ。ダボスでの発言は世界が注視している。ここでまた中身のないことを言ったら、『日本の首相はダメだ』となってまた株価は下がる。『ダボス売り』が起きる可能性がある」
ただ、当の首相は21日、株価急落が福田政権の経済政策に対する不信感の表れとの見方が強いことに関し、「そんなふうな専門家はいますか。ちょっとお顔を拝見したい」と語るなど、責任逃れに必死。
町村信孝官房長官も16日の記者会見で、「株安の背景に福田政権の経済政策があるのでは」との記者の指摘に対し、「どういう部分がいけないから株価にどう影響したのか、論理的に説明してくれれば参考にしたい」と答える始末だ。
それだけに、民主党中堅は「福田政権は『日本政府は株安に対して無策です』と言っているに等しく、こんな姿勢でダボスに臨まれては日本は世界の信頼を失う」と批判する。
日本の首相がダボス会議に出席するのは、2001年1月の森喜朗元首相以来だが、その森氏は当時、原稿の棒読みに終始。財界首脳からも「これまで日本で聞いていたことの羅列で、どの程度のパンチ力があったかは疑問」など失望の声が漏れたほどだった。
実はこの年、2月に入って東京株式市場の日経平均株価が一時、1万3000円を割り込むという事態が起きている。結局、森氏はその約2カ月後の4月に退陣に追い込まれたが、当時、官房長官として森氏を支えていたのが福田首相だ。
一足早く平均株価は1万3000円割れとなったが、「株価急落→退陣」という悪夢再来となるのも時間の問題か。
ZAKZAK 2008/01/23
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_01/t2008012335_all.html