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福田“経済無策”施政方針演説…「日本売り」に拍車(ZAKZAK)
福田康夫首相は18日午後の衆院本会議で、施政方針演説を行った。「国民本位の政治・行政への転換」を掲げ、「国民」という言葉を50回も用いてアピールしたが、具体的ビジョンはまるでなし。「何をしたい政権なのか見えない」との評価が定着しつつある首相だが、株価下落に見られる「日本売り」に拍車をかける中身となった。
党首討論などそっちのけで先週、施政方針演説に向けて猛勉強したのはなんだったのか。
首相は演説で福田内閣の使命を「国民の活力を引き出し、活力ある国民が活躍する舞台を用意することだ」と位置づけ、「国民本位の行財政への転換」など5つの基本方針を掲げた。
国民の不信を招いた年金記録漏れ問題では、「私の内閣で解決するよう全力を尽くす」と約束。消費者行政については「強い権限を持つ新組織を発足させる」と述べた。
しかし、すべてにおいて具体論に欠けた。通常国会の焦点となるガソリン税などの暫定税率については維持することを明言したが、理由は道路整備や温暖化対策の必要性に言及しただけ。消費者主体の政治を掲げる割には、消費者向けのアナウンスはなかった。
また、行財政改革の徹底や経済成長戦略の実行、地方再生に向けた地方重視の姿勢を打ち出したが、政策のバランスに配慮したため、改革継続のメッセージは逆に弱まっているのが実態だ。
首相がこのまま目に見えるビジョンや指導力を示さなければ、日本経済の「3月危機」が現実味を増す可能性も出てきている。
こうした首相の無策ぶりは閣僚にも引き継がれており、額賀福志郎財務相も同日、株価急落について「今の段階で一喜一憂する状況ではない」と、景気動向を注視する考えを示すのみだった。
それだけに、与党内でも「注視するのは誰でもできるし何もしないと言っているのと同じこと。具体的なビジョンや施策を打ち出すべきだ」(自民中堅)との不満が高まっている。
ZAKZAK 2008/01/18
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_01/t2008011833_all.html