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1000億円の負債を返済…その攻撃的な経営姿勢とは(ZAKZAK)
ツカサグループ代表の川又三智彦さん
新年早々、一寸先は闇の日本経済だが、こんなときこそ不屈の精神が必要だ。となれば、この人の出番だろう。ツカサグループ代表の川又三智彦さん(60)。一度は富豪とも呼ばれながら転落、巨額負債を抱え、それでも飽くなき経営魂で奮闘している。少しは見習いたい、その攻撃的な経営姿勢を聞いた。
「世間は『ツカサは終わった』と思っているようですが、潰れちゃいません。ただ、借金はまだ残っていますから完全に復活したわけでもない。要するにやれることを必死にやっているだけ」
1980年代、ウイークリーマンションで不動産業界の“異端児”に。資産1000億円を築き上げた川又代表だが、バブル崩壊で一転、1400億円以上もの負債を抱えた。それもウイークリーマンション事業を外資に売却するなどして、現在までに実に1000億円を返済したという。
最近では、テレビCMも復活しているが、それは「ウイークリー」ではなく「マンスリーマンション」。都内に620室を展開するほか、レンタルオフィス、ネットカフェならぬネットルームなども手掛けている。勢いは増すばかりで、先ごろ「高齢者サポートマンション」「個人支援プログラム」なるものも始めた。
「高齢者−」は、“高齢者で賃貸住宅が借りられない”お年寄り向け。
「僕の母親が昨年亡くなりましたが、生前は医療介護が必要で、そうした経験が最大のニーズになりました。5年ほど前から介護サービス事業も始めていますので、このノウハウも生かせると考えました」
もう一つの「個人支援プログラム」は、いわゆる“ネットカフェ難民”から発想したという。
「いわゆる不安定就労者が、当社のネットルームを利用した時に『ツカサで働きませんか?』と提案するのです。働きたくても働く場所がなく、街を漂流する若者がいる一方、若い(優秀な)人材の奪い合いが始まっているねじれた現状に一石を投じたい」
若者ばかりではない。中高年にも声をかけており、いつ会社から見放されるかわからないこの時代、中高年サラリーマンにも注目だろう。川又さんは“漂流”する若者や、“不遇”サラリーマンについてこうも言う。
「講演でもよく言いますが、自殺はバカげている、追い込まれたらまず逃げろ、逃げているうちに復活のきっかけをさぐれ、とね。この個人支援プログラムがその助けになればいいと思います」
経営者である川又さんは逃げるわけにはいかない。では、大転落の不遇をどう克服しているのかを聞くと、「まずしっかり食べる。そして寝ることぐらいです」
究極の楽天家かとも思えるが、お年寄りや仕事のない人のための事業についてこんなことも−。
「『国家への復讐』ですね。バブル崩壊でひどい目にあったのは国家の責任です。最大の敵は何かがわかった。その国家に復讐するためには国、国民のためになることをする。国家ができないことも民間が行えることを見せつける。これこそ復讐だと考えます」
なるほど、不屈の精神が生まれるわけだ。
【高齢者サポートマンション】
マンスリーマンションに、無料の高齢者サポートサービス(週1回以上の電話か部屋訪問による安否確認、家族の依頼があった場合の取り次ぎ・安否確認、救急車手配、各種相談業務など)が付いたプログラム。家賃も規定の15〜35%引きに設定。入居条件は(1)65歳以上(2)1人暮らしに不安を抱える人か要支援・要介護認定を受けている人。
ZAKZAK 2008/01/10
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_01/t2008011009_all.html