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厚労省「薬害肝炎検討会」のデタラメ発覚(ゲンダイネット)
2007年12月15日10時00分
厚労省のデタラメがまた発覚した。薬害C型肝炎の追跡調査をやっている検討会の委員が、当事者の企業からカネを受け取っていたのだ。消えた年金問題ですっかりダメ大臣になった舛添要一厚労相は、どうケリをつけるのか。
薬害C型肝炎に感染した可能性のある患者418人の追跡調査で同省が11月に設置した検討会には5人の委員がいる。熊田博光虎の門病院分院長、中野仁雄九大名誉教授、宮村達男国立感染症研究所長、八橋弘国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター治療研究部長、吉澤浩司広島大大学院医歯薬学総合研究科教授だ。このうち2人が、訴訟被告企業の旧三菱ウェルファーマ(現田辺三菱製薬)から、講演料や原稿料などの名目で、それぞれ約20万円を受け取っていたのだ。
調査側と調査される側が“癒着”していて、何を調べるというのか。バカにするにもほどがある。
厚労省は「検討委員はその分野の第一人者。(受領した)金額は少額で、検討会の判断が流されるとは思えず、問題ない」(医薬食品局総務課)とし、カネを受け取った2委員の名前も「明かす必要はない」とダンマリを決め込んでいる。本気で取り組む気があるのか。
この問題で、政府に質問主意書を提出した民主党の山井和則衆院議員は「問題ないなら堂々と明かせばいい。金額の多少でなく、どんな名目であれカネを受け取っていたことが親密さを表しており問題」とカンカンだ。
舛添厚労相からして、大阪高裁の和解勧告まで原告団との面会を拒否し、原告から「信用できるのか」とヒンシュクを買っている。
こんな大臣と役人たちには、もう何も期待できない。
【2007年12月12日掲載】
http://news.livedoor.com/article/detail/3430937/