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福田、舛添は恥を知れ…社保庁ちゃっかり満額ボーナス(ZAKZAK)
社保庁職員「すでに1回返納しているし…」
社会保険庁は11日、約5000万件の「消えた年金」記録のうち4割近い約1975万件が特定困難であると公表した。福田内閣は公約をあっさり断念したわけだが、この前日、福田首相や舛添厚労相、同庁職員らに冬のボーナスが満額支給されていた。あまりのタイミングに、「姑息だ。恥を知れ!」との声まで上がっている。
福田首相や舛添氏、同庁職員へのボーナスは、他の国家公務員と同じく10日に支給された。福田首相は首相と衆院議員分を合わせて407万円(総務省人事・恩給局試算)、舛添氏は国務大臣と参院議員分を合わせて約389万円(同)。
社保庁職員の管理職を除く一般行政職(平均34.9歳)の平均支給額は69万6300円で、単純計算で総額約117億円に及ぶ。
昨年比で職員1人あたり約1万2400円増えたのは、人事院が今年8月、「公務員の月給、ボーナスは民間を下回っている」と勧告したことを受けた措置だった。
まじめに職務に精励しているならボーナスアップも理解できるが、支給の翌日、とんでもない事実が公表されたわけだ。
社保庁が「消えた年金」記録をコンピューター照合してきた結果、「氏名」「生年月日」「性別」の3条件がオンライン記録と一致し、現時点で有力な手がかりが見つかったのは、わずか1100万件のみ。
福田内閣の公約「来年3月までの統合完了」は夢のまた夢で、3月末までに特定できそうなのは最大で1000万人程度。特定困難な記録は1975万件、全体の38.8%に達し、「最後の1人、最後の1円まで年金を払う」という国民との約束も実現不可能といえるだろう。
「消えた年金」問題を徹底追及している「ミスター年金」民主党の長妻昭衆院議員は「あまりに、いい加減すぎる」といい、こう語る。
「舛添氏は口先では『やる、やる』といいながら、問題を先送りしてきた。私は何度も国会で『倉庫に保管してある(年金記録の)紙台帳とコンピューターの記録をすべて照合し、コンピューターの記録を正しくすべきだ』と主張してきたが、舛添氏はやろうとしない。年金記録の照合は、他省庁や民間の支援を受けて国家プロジェクトとして取り組むべき。パンク寸前の社保庁職員だけでは解決できない。福田首相や舛添氏が政治決断すべきだ」
今回の公表は、社保庁が17日にも、本人への記録確認を求める「ねんきん特別便」を発送するため、事前にマイナス情報を流してガス抜きしたとみられるが、ボーナス支給を終えた翌日だったことも憶測を呼んでいる。
明治大学の高木勝教授は「夏は年金問題の渦中にボーナスが支給されて大問題になった。うがった見方をすれば、タイミングを見計らった感は否めない。姑息なうえにミエミエ。恥を知るべきだ」といい、こう続ける。
「民間企業のボーナス平均がマイナスになるなか、公約を実現できない福田首相や舛添氏、社保庁職員らが知らん顔してボーナスを受け取っているのは許し難く、国民は納得できない。福田首相や舛添氏、社保庁職員はボーナスを一部返納すべきではないか」
夏のボーナスでは、世論の厳しい批判を受け、安倍前首相が73万円を返納し、柳沢伯夫前厚労相も50万5000円を返納。社保庁も職員に5−50%の自主返納を要求し、多くの職員が応じていた。
今冬、満額のボーナスを受け取った社保庁職員はどう釈明するのか。
同庁企画室の担当者は「夏のボーナスの場合、直前に年金問題が発覚したため、『自主的に返納しよう』ということになった。今回は返納の話は出ていない。すでに1回返納しているし…。職員は土日もなく働いている。ボーナスぐらいは…」と話している。
ZAKZAK 2007/12/12
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_12/t2007121201_all.html