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ソニーにオイルマネー…ドバイ政府系投資会社が株取得(ZAKZAK)
オイルマネーがソニーに関心−。アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国政府系投資会社、ドバイ・インターナショナル・キャピタル(DIC)がソニー株式に大規模な投資を実施したことが27日までに分かった。どんな会社で、狙いはなんなのか。
株式の取得比率や投資額などの詳細は明らかにしていないが、DICは今年7月、日本の上場企業1、2社に最大15億ドル(約1600億円)の投資を実施する方針を明らかにしていた。仮にこの資金がソニー1社に投資されていた場合、同社の時価総額は26日終値時点で約5兆5200億円であるため、保有比率は3%程度となる計算だ。
DICのアンサリ最高経営責任者(CEO)は「リストラがかなり進展する状況下で、最近のソニーフィナンシャルホールディングス(ソニーの金融子会社)の上場の成功は、資本効率と現金創出に焦点を当てるソニー経営陣の戦略の証しだ」と評価している。
DICは自動車大手のダイムラークライスラーへの投資や、マダム・タッソー蝋人形館で知られるレジャー企業のタッソー・グループを買収したことで知られる。原則として投資期間は3〜5年間という。
ソニーは日本企業の中で国際的な知名度が抜群なうえ、今年8月に5050円の年初来安値を付け、その後も5000円台で推移。その割安感が投資先として魅力的だったようだ。
DICによる投資が伝わった26日の東京株式市場で、ソニー株は終値で240円高の5500円まで急騰。米国のクリスマス商戦の滑り出しが好調だったことや、プレイステーション3の値下げ効果で週間販売台数が任天堂のWii(ウイー)を上回ったと報じられたこと、先週末に発売された有機ELテレビが人気となったことも追い風となった。
原油高を背景に資金的に潤っているドバイ政府は近年、金融市場の育成に力を入れており、DICと同じく政府系のドバイ取引所が欧米の証券取引所の株式を取得するなど積極的な投資を進めている。
今年8月には、別の政府系投資会社イスティスマールが、ユニクロを展開するファーストリテイリングと米国の高級衣料品店バーニーズ・ニューヨークの買収で競り勝ったことも記憶に新しい。
ただ、ドバイ政府系投資会社のソニー株取得が話題になったことについて、「低迷している日本株を盛り上げたいという(日本の証券関係者の)願望も透けてみえる」(市場関係者)と冷静な声もあった。
ZAKZAK 2007/11/27
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_11/t2007112706_all.html