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新たに年金横領2件、計54件に(読売新聞)
社会保険庁や市区町村の職員が年金保険料などを横領していた問題で、
同庁は26日、新たに2件、計114万7500円の横領を確認したと発表した。
いずれも本庁への報告はなく、9月に行われた最初の調査でも漏れていたケースで、これまで隠ぺいされていた。同庁職員による横領はこれで計54件、計1億7053万円となった。
同庁が現職やOB職員に対し、すでに公表された調査結果以外に知っている横領事例がないか情報提供を呼びかけた結果わかった。
同庁によると、東京都の京橋社会保険事務所の国民年金担当課長が1996年10〜11月、国民年金保険料18人分、計64万8500円を横領。本人は翌年3月に退職した。また、沖縄県の石垣社会保険事務所の社会保険調査官が91年ごろ、厚生年金保険料などの延滞金49万9000円を横領し、93年3月に退職していた。
いずれも全額が返還されたが、刑事告発や処分は行われていない。
同庁は今後、2人が受け取った退職金の全額を国庫に自主返納するよう求める。
(2007年10月26日19時20分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071026i413.htm