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福田・麻生 ボンボン候補の蓄財術(ゲンダイネット)
2007年09月24日10時00分
元首相の孫が放り出した政権の座をかけて、元首相の孫と息子がシノギを削る……。究極のボンボン政治の様相をみせている今回の総裁選。案の定というか、福田康夫(71)、麻生太郎(67)の両候補はともに、庶民生活とはかけ離れた蓄財術に励んでいた。
相続した家屋と交換で億ション入手
東京・世田谷区野沢――。都内指折りの高級住宅地の中でも、ひと際目を引く瀟洒(しょうしゃ)なマンションこそ、福田氏の自宅である。
東急田園都市線「駒沢大学駅」から徒歩6分という好立地。敷地面積は約1600平方メートル、地上3階、地下1階建て、総床面積は3000平方メートルを超える。マンションに冠された「プレステージ」とは、建築主の東急不動産が「最上級」と位置づけるブランド名だ。
最上階の一角に福田氏の家族と母・三枝さん(95)が住み、1、2階と3階の一部には一般人が入居し、玄関口も福田家と分かれている。「分譲価格は今や1億円は下らない」(不動産関係者)という正真正銘の“億ション”だ。
完成は04年3月。政界入り前はサラリーマンだった男が、豪華マンション住まいとは恐れ入るが、自力で手に入れたわけではない。95年の父・赳夫元首相の死後、赳夫氏が暮らしていた古びた家を母らと共に相続した後に建て替えたのだ。
実はこのマンション、福田氏が“税金逃れ”に建てたともっぱらだ。建設時に節税対策に広く用いられる「等価交換」が行われたからだ。
「等価交換とは、マンション新築の際、地主が土地を建設会社に提供する見返りに、土地の評価額に応じて新築マンションの部屋を割り当てられる仕組みです。建設費用は建設会社が全額負担するため、地主は懐を痛めずマンションの部屋が手に入る。土地の名義は建設会社に移りますが、売買取引ではないため、所得税も発生しません。やり方次第では相続税対策にも使えます」(住宅ジャーナリスト・櫻井幸雄氏)
福田氏のセコい節税術が財政再建にも生かされればいいが……。
互いに「格差是正」を訴える麻生と福田だが、どちらも庶民の気持ちなぞ分かりっこない暮らしぶりである。
大豪邸を身内に切り売り借金返済
総裁レースでは劣勢の麻生だが、資産面では負けていない。東京・渋谷区の超一等地に、相続した約750坪の土地を所有。そこに地上3階、地下1階、延べ床面積508平方メートルの“とてつもない大豪邸”を構えている。
公開された資産報告書では約3億円の価値となっているが、「あれだけまとまった土地はザラにない。売れば確実に、その10倍はします」(不動産関係者)という。
株資産もベラボーだ。麻生グループの御曹司として、かつて社長を務めた「麻生セメント」(現・麻生)株のほか、「九州電力」「西日本鉄道」といった地元・九州の名門や、「ブリヂストン」「鹿島」など名だたる企業の株式を保有している。
昨年は配当だけでも755万円とサラリーマンの平均年収を軽く超え、06年までの5年間で2540万円もの利益を得ている。
03年には、7億2014万円を稼ぎ、国会議員の高額所得番付トップに輝いたが、うち6億8195万円は前出の渋谷の土地の一部を売却して得たもの。麻生事務所は「売却益は当時4億円以上に膨れ上がっていた麻生個人の借入金の返済に充てた」と答える。
「麻生氏は駐車場として年間600万円近い収入を得ていた約790平方メートルの土地を手放したのですが、問題は売却先です。実弟の泰氏が当時社長を務めていた親族企業『麻生商事』が購入したのです。麻生氏の借金を親族企業が肩代わりした構図にも見えます」(事情通)
ファミリー企業も自分のサイフ代わりか。
「とてつもない」グルメ三昧
グルメぶりもハンパじゃない。14日に公開された06年度の政治資金収支報告書を見ると、あっちこっちでウマいモノを食っている。
まずは、麻生の資金管理団体「素淮会」。銀座に行きつけのクラブが複数あり、和洋中の有名店にまんべんなく足を運んでいる。旬の食材を楽しむことも忘れず、1月は西麻布にあるふぐの名店「露地やま祢」(支出・9万6358円)を訪れ、6月は高級すっぽん料理店「味満ん」(16万7055円)で、ちょっと早めの暑気払い。また、東京一と評判の寿司店「すきやばし次郎」は計2回15万3300円。焼き肉は四谷の「羅生門」(24万6900円)、六本木の「叙々苑」(計2回39万48円)とTVやグルメ雑誌の常連店がお好みのよう。
先日、大地真央が披露宴を行った丸の内のライブレストラン「コットンクラブ」(6万6675円)や、東京のグルメ観光スポットとして名高い芝公園の「とうふ屋うかい」(5万7650円)といった流行スポットにも訪れ、ミーハーぶりを感じさせる。
それやこれやで交際費と組織対策費の合計は、ナント7829万円だ。
一方、福田の「千代田経済懇話会」はオーソドックス。会合・会議費として計上されている場所は、オークラやニューオータニ、キャピタル東急といった老舗ホテルが多く計16回。鰻は、各界の著名人御用達の「重箱」(11万8466円)や築地の「宮川本廛」(6万690円)へ。永田町界隈の老舗料亭「瓢亭」(6万4260円)、「福田家」(計2回15万8329円)などの名前が並ぶ。
これで庶民の苦しみが理解できるのか。
【2007年9月21日掲載】
http://news.livedoor.com/article/detail/3318005/