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光信号の取り込みを制御 量子コンピューターに前進【中日新聞】
2007年9月3日 02時02分
光を閉じ込める働きを持つフォトニック結晶と呼ばれる特殊な物質を使い、光信号を取り込むタイミングを自由に制御することに京都大の野田進教授らのチームが世界で初めて成功し、2日付の英科学誌ネイチャーマテリアルズ(電子版)に発表した。
この原理を応用すれば、光信号を取り出すタイミングを変えることも可能。野田教授は「光の性質を利用してけた外れの計算を行う量子コンピューターの実現に向け大きな前進だ」としている。
チームは、結晶内の光の通り道に横から別の種類の光を当てることで、取り込みのタイミングを変化させることに成功。チームはすでに、世界最長となる約1・7ナノ秒間(ナノは10億分の1)の光閉じ込めに成功しており、これらを組み合わせれば、任意のタイミングで光を出し入れすることが可能になる。
野田教授は「光信号を一定時間保存しておく光メモリーや、量子演算素子の開発につながる」と話している。
(共同)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007090201000615.html