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□オタク文化、「コミケ」はエロな女性たちに浸食されまくり? [都市伝説探偵団]
http://news.livedoor.com/article/detail/3268231/
オタク文化、「コミケ」はエロな女性たちに浸食されまくり?
2007年08月14日00時15分
東京ビッググサイトで年に2回開かれる「コミック・マーケット」、通称コミケと呼ばれるイベントをご存知だろうか。コミケは世界最大の同人誌即売会であり、またオタクの祭典としても有名だ。今月17日には第72回目のコミケが開催されるが、最近はこの会場が、エロな女性たちに浸食されているという噂を聞き、さっそく調査に行ってみた。
「コミケの入場者数?女と男が半々くらいかなあ。お客の年齢層は、下は高校生から上は30代くらいが中心だね」
取材に応じてくれたのは、ある有名マンガ家のアシスタントをしている加藤くん(27歳)。コミケに出かけるようになったのは中学生だった12年前から。高校生になってからは、ある同人誌サークルに参加し、5年前からコミケで自分の作品を販売するようになったという。
周知の通り、コミケは一般の本屋では買えない同人誌を売り買いする場所。超過激なエロを売り物にする同人誌も多いと聞く。まったく行ったことのない自分の想像では、オタク青年が全国から集まってきている、“男だらけ”のイメージがある。「とんでもない!実際に行ったら、イメージ狂うと思いますよ。同人誌を売ってる側、つまりブースを出しているサークル代表は、7割以上が女ですもん」と、加藤くん。
「一般的にオタクって、圧倒的に男が多いと思われてるけど、実は女のほうが数が多いんですよ。コミケは、最初から女性サークルが多かったけど、年々割合が増えて、男は居場所がなくなってきてるんです」と、少々不満げな加藤くん。彼に言わせると、通称「やおい」と呼ばれる女性同人誌エリアは、常に異様な雰囲気が漂っており、とても男が近づける状況ではないという。
何がすごいかというと、彼女たちの作る同人誌の内容。「やおい」は、別名「ボーイズラブ」ともいい、テーマは「美少年のホモネタ」が圧倒的多数を占める。またこの性的描写がものすごく過激なのだ。「コミケの同人誌は、本屋では手に入らない『18禁』描写が魅力なんだけど、『やおい』がつくるものは、さらに過激。ボクなんか、手に取って見ることも恥ずかしいです」と、加藤くん。
一般誌のレディースコミックの中にも、過激な内容のものがあり、「女たちはコッソリこんなものを読んでいるのか」と、驚かされることがある。男の描くポルノはどことなく乾いていて明るいが、女性向けのポルノは、なぜか湿って感じられる。つまりそれだけ過激でいやらしいのだ。もちろん、過激なレディースコミックは、ほとんどが女性作家の手によるものだ。
過激なレディースコミックで売り上げを伸ばしているマガジンマガジン社の編集、S氏に聞いてみた。「男性が描いたエロは、女性には、まったく受けません。エロならなんでもいいというわけではなく、女性にしかわからないツボがあり、男性作家はそれをキャッチできないんです。うちの雑誌でも、男性作家が女性名で描いている作品が何本かありますが、読者アンケートを見ると、その差は歴然ですね。やはり女性作家の表現力にはかないません」。
加藤くんの紹介で、「やおい」サークルの代表、コミケ参加歴7年のマリエさん(26歳)に話を聞いてみた。かつてはマンガ家を目指していたこともあるマリエさん、現在は筆を折り、正式な肩書きは「家事手伝い」。だが、同人サークルの運営と同人誌販売の収益で、年間500万円を超える収入があるという。「私のとこでは、ほとんどがアニパロものです。あ、つまりアニメのパロディって意味ですが、古くは『キャプテン翼』とか、『ガンダム』とか、『うる星やつら』とかに登場する人気キャラが主人公なんです」。
つまり、マリエさんが主宰するコミックサークルのテーマは、みんながよく知ってるアニメの主人公たちが、同性愛で悩んだり悶えたりするもの。またそれがコミケでの一番の売れ筋なのだという。「ホモって言ったって、実際とはずいぶん違うと思いますよ。ま、妄想の産物ですよね。だからいくらでも美しく、また過激に表現できる。一般商業誌では表現できない世界観だと、私は思っています」。優香によく似た清純そうなマリエさんの口から、ホモだのエロだのというフレーズが、いとも簡単に出てくる。聞いてるほうは少々ツラい。
「8月のコミケには絶対来てくださいね。うちのサークルの子たちは、コスプレもすごいんです。いつもカメラ小僧に取り囲まれて、大騒ぎになるんですよ」。サークルメンバーのコスプレ写真を見せてもらった。写真に写っている女の子たちは明るく屈託がなく、コミケのオタク女子のイメージはない。コスプレをするだけあって、見映えも悪くない。マリエさんに「やおい」同人誌も何冊かもらったが、ぱらりと開いて一瞬眺めるにとどまった。加藤くんの言うように、確かにこれは「手に取るのも恥ずかしい」。
「やっぱりダメですか?『やおい』愛好者の男もけっこう多いですよ。そういう連中を『腐兄(ふけい)』って言うんですが」と、加藤くん。『やおい』の中に『百合作品』も増えてきてますが、それを好む男も多いですね」と、加藤くん。「百合作品」とは、ホモネタではなく、女同士の愛、つまりレズビアンがテーマのコミックのことだ。2ちゃんねる用語の理解にも苦しんだが、加藤くんが教えてくれたコミケ用語も、理解に苦しむ。
ところで、「やおい」の語源は?と、加藤くんに聞いてみた。ウィキペディアによると、「801」や「やさい」という言葉がなまったものと書かれているが……?「違います。おおもとの意味は、彼女たちの作品はストーリーが特になくて、ただのエロだけってこと。つまり、「ヤマなし、オチなし、イミなし」の頭文字をとって『やおい』なんですよ」。
う〜ん、なるほど。だが、優香クラスの可愛い子が、時に主催者側からダメ出しされるほどの過激衣装でブースに座っているなら、一度くらいはコミケをのぞいてみてもいいかもしれない。(取材/XIXOX金子保知)