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□なぜ阿久悠さんは百恵チャンに詞を書かなかった [日刊ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3258464/
なぜ阿久悠さんは百恵チャンに詞を書かなかった
2007年08月06日10時00分
1日に亡くなった作詞家・阿久悠さん(70)の主な作品リストを見て驚いた。ともに70年代後半の歌謡曲黄金期を支えた、山口百恵の名前が見当たらないのだ。
阿久さんは日テレの「スター誕生!」で、数々の新人歌手の発掘や育成に努めた。このヒット番組が生んだ最大のスターが百恵チャンである。
彼女と同じ「花の中3トリオ」の森昌子と桜田淳子。ほかにも、伊藤咲子、岩崎宏美、ピンク・レディー、新沼謙治と「スタ誕」出身者のデビュー曲は、ほとんど阿久さんが手掛けている。本人も生前、その理由をこう書き残していた。
「少女で、アイドルで、ポップス系でという条件を話すと、奇妙に似たものが出来てくる。それを避けるには、一人が最初から別物を意識して作るしかない」
ところが、百恵のデビュー曲は別人のもの。彼女のために書いた詞は1曲だけだ。しかも、森、桜田と共演した映画「初恋時代」の主題歌で、百恵は3番しか歌っていない。ますます「どうして?」と思えてくる。
このナゾは芸能関係者の間でも諸説紛々。
「阿木燿子・宇崎竜童コンビに代表されるように百恵の曲は“ツッパリ”イメージ。ポジティブな阿久さんの詞は似合わなかった」
「百恵は当時、森や和田アキ子と同じホリプロ所属。事務所が、阿久さん独占を気兼ねした」
「百恵のレコードを出したのは、新興の『CBSソニー』(当時)。デビューも森と桜田に一歩遅れ、既成の歌手と一線を画す戦略だった」
過去に阿久さんは、百恵について「初対面のときは、時代を代表する人になるとは、気付かなかった」と回想していた。もう真相を聞けないのが、残念である。
【2007年8月3日掲載】