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(回答先: 朝青龍は2場所出場停止 “仮病疑惑”に厳罰 [産経新聞] 投稿者 white 日時 2007 年 8 月 01 日 16:07:59)
□[朝青龍]高砂親方はなぜ止められなかったのか|毎日新聞
http://news.livedoor.com/article/detail/3253683/
[朝青龍]高砂親方はなぜ止められなかったのか
2007年08月01日20時33分
以前から行動に注文が付けられていた大相撲の横綱・朝青龍。夏巡業の休場届を出しながら、モンゴルでサッカーをしていた問題で1日、日本相撲協会から九州場所千秋楽(11月25日)まで2場所連続出場停止と減俸30%(4カ月)の厳しい処分が下された。同じ減俸処分を受けた高砂親方は、朝青龍をどうして止められなかったのか。また、処分に対して相撲ファンはどう受け止めているのか。
弟子の不始末に、師匠の高砂親方(元大関・朝潮)は、針のむしろに座らされた1日となった。東京・両国国技館で午後1時から始まった緊急理事会。高砂親方は日本相撲協会の理事でありながら、処分を審議する理事会の場から約20分間、閉め出される異例の事態となった。
その間、高砂親方は「(朝青龍と一緒にサッカーをした)中田英寿氏から、部屋に(謝罪の)ファクスが来ましたよ」と言ったきり、背中を丸めて裁きの扉が開かれるのを、流れる汗をふきながら待った。いつもは広報部長として任されていた理事会終了後の記者会見からも外された。
高砂親方と朝青龍。弟子を上から抑えつけない指導は、朝青龍の才能を大いに伸ばした。「心技体」の「技体」については文句ない大成ぶりだ。ところが肝心の「心」の教育がおろそかになった。
03年12月に先代高砂親方(元小結・富士錦)の葬儀を無断欠席したり、04年7月には泥酔して部屋の玄関ドアガラスを破損。今回も含めた度々の無断帰国や、けいこに現れないこともあった朝青龍。高砂親方は「自分の責任において結果を出せばいいと思っているのだろう」と黙認。それを「何も言えないなんて情けない」と苦々しく見る親方衆もいた。
今回の処分に対して高砂親方は「私も真摯(しんし)に受け止めている。21回の優勝が無駄にならないよう側面から支援したい。いい試練と思って前向きにやるしかない」と話しながらも、「気分の浮き沈みがあるから、けがを治してテンションをどう上げていくか……」と心配も隠さなかった。
高砂親方から処分を聞いてコメントを発表した朝青龍はこの日、大勢の報道陣が自宅マンション前に集まる中、姿を見せることはなかった。【上鵜瀬浄】
◇強いだけの力士を育てているのか
東京・両国の国技館周辺では、処分については賛否両方の声があったが、「個人ではなく全体の問題」「親方の教育が悪い」など相撲界の構造的問題を指摘する意見が相次いだ。
仕事で国技館近くに来ていた東京都世田谷区の会社員、西脇博光さん(54)は「強ければ良いというものではなく、国技である以上、『心技体』を磨いていかなければならない。2場所出場停止は厳しいが、この騒動を個人の問題にするのではなく、相撲にかかわる人すべてがもう一度、『相撲道とは何か』を学んだ方がいい」と指摘した。
国技館の近くで土産物店を営む40歳代の女性は「昔と違い、今はあいさつすらきちんとできない力士が多い。そうした変化が表面化したのではないか。親方衆がきちんと若手力士の教育をできていない」。また、別の店の女性(58)は「処分は当然。外国人力士なので、伝統的な親方と弟子の関係を理解していないのでは。親方も自分の部屋に横綱が欲しくてただ強いだけの力士を育てているのではないかと思う」と語った。
一方、東京都渋谷区にあるモンゴル大使館では、いつもと変わりなく業務を続けた。ある職員は「モンゴルでも今回の問題は報道されている。朝青龍はモンゴルでは尊敬される存在。それだけに今回の騒動は残念だ」と話した。【永井大介】