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小学生の服に血…課外授業中カワウ駆除【スポニチ】
滋賀県・琵琶湖に浮かぶ竹生島(ちくぶしま)で、見学に訪れた小学生が帰らないうちに、散弾銃を使ったカワウ駆除が行われていたことが13日分かった。小学生数人の服にカワウの血やフンが付着するなどした。一歩間違えば子供たちにも被害が出ていた可能性があり、学校関係者は「遺憾なこと」と怒りをあらわにしている。
カワウの深刻被害に悩む竹生島で、課外授業をしていた小学生が思わぬ“被害”に遭った。
9日午後2時40分ごろ、大津市立の2つの小学校の児童計約200人が、島を離れようと学習船「うみのこ」を待っていたところ、数人の児童の服などにカワウの血やフンが付着した。また、児童から約30メートル離れた場所に死んだカワウが落下。数人が目撃したが体調不良を訴えた児童はなく、その後も課外授業は続けられた。
翌10日には、乗組員が「うみのこ」3階の甲板で散弾2発を見つけた。弾の大きさは2ミリほどでカワウ対策の駆除用とみられる。児童らの靴裏の溝にはさまったものが紛れ込んだ可能性もある。
県水産課によると、課外授業がある場合は船が出航した後の午後3時から、県の委託を受けた猟友会員が駆除作業を開始する。しかし、この日は通常通り午後2時半からカワウ駆除を始めていた。同課は「県と猟友会の連絡が不十分だった。血は撃たれて傷ついたカワウの物だろう。駆除地域は限定されており児童からも離れており危険はなかった」としているが、児童が残る島で散弾銃が撃たれたことに、学校関係者はショックを受けている。駆除事業は10日から中止している。
教育委員会などによると、課外授業は「フローティング・スクール」と呼ばれ、県内の公立小学校の5年生全員が参加。停泊した「うみのこ」に1泊し、湖の水質調査や環境について学ぶ。学習内容は学校側が決定し、2006年度は約90回運航したうち、約半数が約1時間にわたり竹生島の寺院見学に訪れていた。
琵琶湖にはエサとなるアユが豊富で、20年ほど前からカワウが異常繁殖。ここ数年は約3万羽で推移しているが、棲息数増加に伴い漁業被害も深刻化していた。そのため、県は駆除対策として04年度から猟友会に委託。1日当たり約400羽を駆除している。
[ 2007年07月14日付 紙面記事 ]
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/14/05.html