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□農家に宿泊、農作業を手伝う 団塊世代の「修学旅行」スタート [J-CASTニュース]
http://news.livedoor.com/article/detail/3225384/
農家に宿泊、農作業を手伝う 団塊世代の「修学旅行」スタート
2007年07月07日16時00分
農家に宿泊して農作業を手伝う――団塊の世代をターゲットにした「修学旅行」がちょっとした話題になっている。団塊の世代には、土いじりをしたり、「田舎暮らし志向」が強く、ツアー客の増加に期待をかけている。
青森県南部町に2007年6月26日、JR東日本のびゅうトラベルサービスが企画した「大人の修学旅行」ツアーが入った。ツアー客はリンゴ、サクランボの摘果などの農作業を体験し、農家が作った郷土料理を楽しむ。
農家民泊の規制が緩和されたのがきっかけ
南部町は、04年度に青森県が策定した農林水産業と観光を結びつける「あおもりツーリズム」のモデル事業として「達者村」プロジェクトを立ち上げた。地域の特産品、郷土の歴史文化などを観光客に親しんでもらう企画だが、理念としては「観る」から「暮らす」にシフトし「新しい暮らしの旅を創造」できないかと模索していた。そこへ、06年11月に青森県が農家民泊の規制を緩和し、一般旅行客を農家に宿泊させることができるようになった。
これまでも、学校の修学旅行生や農業研修の宿泊を同町の農家は受け入れたが、一般観光客を農家宿泊させるのは今回が初めてになる。同日に来町したのは、東京、千葉、群馬県の60代から70代の男女3人。2泊3日日程で農作業をして田舎暮らしを体験する。
びゅうトラベルサービスは今回のツアーについて、J-CASTニュースに対し、
「数年前からグリーン・ツーリズムのツアーはあった。しかし、内容は日帰りが多く、農家民泊というのは非常に珍しい」
と話している。
定住や就農を希望する人も受け入れる
南部町グリーン・ツーリズム推進室は、
「『達者村』を立ち上げた時からターゲットは首都圏に住む団塊の世代、ということでやってきました。団塊の世代の方々は自然回帰といいますか、土いじりをしたかったり田舎でのんびりしたいという志向があって、町全体でそうした方々をもてなしたいと考えています」
と答えた。将来的に定住や就農を希望する人についても受け入れ体制があるとし、
「まずは何回か来て頂いて、土地柄、人柄に触れていただきたい」
と話している。ちなみに、2泊3日で5食付きで税込み1万2千円 (交通費別)。食事の内容や農作業の種類は農家によって異なるが、それぞれの農家で育てた作物でもてなしてくれるそうだ。