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□この人物のオモテとウラ ルー大柴(タレント) [日刊ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3218352/
この人物のオモテとウラ ルー大柴(タレント)
2007年07月02日10時00分
「YAHOO!」のトップページを見て驚いた。急上昇検索ワードのひとつに「ルー語変換」とある。「ルー語」とはタレントのルー大柴(53)が使う、日本語と英語をゴチャ混ぜにした言葉。変換したい言葉を入力すると、「ルー語」になって出てくる。たとえば、「ルーは面白い」を入れると「ルーはインタレスティング」、「みんな一緒に笑おう」ならば「みんなトゥギャザーに笑おう」という具合だ。
90年代初めにブレークし、「顔が濃い」「話がくどい」などと言われていつの間にかフェードアウトしていたルーが“アゲイン”している。きっかけはルー自身が昨年5月に始めたブログ。「レイトゥリー、私にボイスを掛けてくれるピープルが増え“ホワイ?”とアスクしたくなる――」なんてムチャクチャな言語が、往時を知らない若者に受けて第2の黄金期を迎えているのだ。5月に自伝「ルー炎上」を出版し、「笑っていいとも!」(フジ)のテレフォンショッキングにも久々登場。つい先日は細木数子の「ズバリ言うわよ!」(TBS)でもムチャクチャなルー語で細木センセイをケムに巻いた。
ビキニの海パン1枚で腰をクネクネさせたり、アデランスのCMで「トゥギャザーしようぜ」なんてやっていたのは、もう15年も前のこと。独特のハイテンション芸から「素顔もノーテンキ」と思われがちだが、意外に苦労人だ。立教高校卒業後、世界放浪の旅に出て、ヨーロッパ各地でアクセサリーなどを売り歩いた。帰国後、俳優を目指したがサッパリ売れず、結婚式の司会や商店街のチラシのモデルなどで食いつないだ。海パンで騒いでいた頃には30歳を過ぎていた。
業界では「シリアスな芝居もできる」と評価されているのも意外な一面だ。俳優修業を始めたのは当時、勝新太郎が主宰していた勝アカデミー。ここで講師をしていた個性派俳優・岸田森にことのほか目を掛けられたという。その縁からか、俳優デビューしたのはドラマ「俺たちの朝」(日テレ)。中村雅俊主演の「俺たちの旅」の続編として作られた青春ドラマで、勝野洋、長谷直美、小倉一郎らがレギュラーを務めていた。ルーは23話目で、元オリンピック水泳選手の「島村」というスポーツマンとして登場している。
98年に上演した一人芝居「ライスカレー」も、関係者の間では「ルーの新たな側面を引き出した」と話題になった。舞台上でルーがカレーライスを作りながら進行していくドラマで、終幕には場内に立ち込めるカレーのにおいが哀歓を誘う作りになっている。たまたま見に来ていた作家の三谷幸喜は「今年私が見た芝居の中で一番面白かった」と舌を巻いたほどだった。
関根勤や小堺一機らと仲がいいことで知られるが、40歳を過ぎた頃からコントと芝居に道が分かれ、「あの人は今状態」(本人談)になっていた。
「セカンド(2度目)のチャンスはダイ(死んでも)してもセル(手放さ)しない!」と肝に銘じている。
【2007年6月29日掲載】