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□ケータイ小説の玉石混交 [日刊ゲンダイ]
http://news.livedoor.com/article/detail/3199858/
ケータイ小説の玉石混交
2007年06月15日10時00分
今月16日に封切りの映画「ラストラブ」。この作品は田村正和演じる53歳の中年男が、24歳の女性(伊東美咲)と恋に落ちてすったもんだのグチャグチャというお話。初版25万部の単行本を映画化したものだが、原作者のYoshiという作家は、ケータイのインターネットサイトを使って、小説を更新して配信する“ケータイ小説”のパイオニア的存在だ。個人の携帯サイトを立ち上げ、小説を配信し始めたのが35歳の時。脱サラして、失業保険で食いつなぎながら書いていたという。
ほかにも、官能小説の内藤みか、若者に人気の美嘉、メイ、chacoといった売れっ子のケータイ小説家がいるが、そもそもどんな人たちなのか? ケータイ小説文庫「野いちご」を運営する、スターツ出版の広報担当者がこう言う。
「ケータイ小説はジャンルや形式にとらわれず、誰でも自由に書けるのが最大の利点です。明確に作家を目指すというより、自分の経験を人に読んでもらいたいだけという人も少なくありません」
ブログ(日記)を更新するのと同じ感覚で、ケータイ小説を執筆する人が多い。ということは、採算とか収入は度外視ということか。もっとも、ケータイ小説に限らず、大ヒットを記録した「電車男」以降、出版社や映画会社がネットの世界から書籍化する作品も多い。つまり、ケータイ小説はかつての同人誌、自費出版のようなもの。玉石混交だがダイヤモンドがひそんでいるかも。
【2007年6月12日掲載】