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□グリーンツダ消滅か…世界王者3人輩出の名門ジムが高額負債 [スポーツ報知]
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グリーンツダ消滅か…世界王者3人輩出の名門ジムが高額負債
6月13日8時1分配信 スポーツ報知
世界王者3人を輩出したプロボクシングのグリーンツダジムが存続の危機に陥った。前WBA世界ミニマム級暫定王者・高山勝成(24)へのファイトマネー未払いの件で12日、日本ボクシングコミッション(JBC)関西事務局に聴取を受けたグリーンツダプロモーションの戸塚貴信社長(33)は、4000万円以上の負債があることを明かし、同プロモーションを今月末で解散することを明言した。今後の運営の見通しも立たず、関西の名門ジムは栄光の歴史にピリオドを打つ可能性が高くなった。
「ボクサーに夢を、そして夢を現実に。そのためだけに労力をつぎ込んでまいりました」戸塚社長は声を詰まらせながら、プロモーション会社解散の声明文を読み上げた。
高山へのファイトマネー330万円の未払い問題には、同社長は「すべて、ぼくのミス」と頭を下げ、「(高山は)間違いなくもう一度世界を取る選手。いいジムに行ってもらいたい。好きなところと話をしていい」と改めて白井・具志堅ジムへの移籍を容認。移籍金などを元手に「年内には(高山への支払いを)すべて終わらせたい」と話した。
さらに「グリーンツダプロモーションを今月いっぱいで解散します」と宣言。「負債は4200万〜4300万円ほどある。ほとんど、ぼく個人の借入金という形でやってきた。(これから)返済作業に入る」と一マネジャーとして再出発することを口にした。
しかしジムの財政が好転する可能性は低い。創業者の津田博明元会長が大阪市西成区に構えた「グリーンツダビル」も、債権者への返済が滞っており、関係者は「ビル自体が不良債権。いつ差し押さえられてもおかしくない」という。
また、05年4月に亀田興毅(20)を3000万円の移籍金で協栄ジムに放出したことで「人身売買だ」と批判を浴びた。度重なる金銭トラブルで、ジムのイメージは悪化。新たなスポンサー獲得は考えにくい。
24日と来月14日に行われる主催興行以降のジム運営は完全に白紙。同社長は「借金を返せるメドはまったくない。正直終わりでしょう」と本音もポロリ。1980年に設立された名門ジムは、2月の津田元会長の死を追うように、終えんを迎えるのか。
◆グリーンツダジム 所在地は大阪市西成区。1980年2月に津田博明氏が「愛寿ジム」として設立。同年にプロデビューした“浪速のロッキー”赤井英和(現タレント)の活躍もあり、有力ジムに成長。87年に井岡弘樹が初代WBCミニマム級の、96年には山口圭司がWBAライトフライ級の王座を獲得。高山を含め世界王者は3人。現在の会長は津田氏の妻・セツ子氏。同プロモーションは05年3月設立されていた。
最終更新:6月13日8時1分