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http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007052119.html
アニメや漫画、フィギュア(人形)などの趣味に没頭する人々が集う“オタク・タウン”。古くは東京・中野、近年では世界にもアピールする秋葉原、そして女性オタクの街・池袋などだが、最近、「新・オタクの聖地」として立川が急浮上しているという。さっそく、現地リポートしてみよう。
東京駅から中央線で約1時間。聖地の中心は駅北口に立つ「第一ビル」「フロム中武」。両ビル内にある店舗など約10店がオタク垂涎なのだ。
まずは第一ビル。1階は年配女性向け洋品店などごく普通の様子だが、2階に上がると“萌え”系漫画や声優モノに特化した書店、CDショップが。さらに上がると、昆虫専門ペットショップ、アイドルグッズ、電車模型など、フロアの空気が濃く感じる空間が出現する。その核になっているのが「コトブキヤ立川本店」だ。
約40年前から営業、もとは雛人形などの小売店だったが、「機動戦士ガンダム」のプラモデル(ガンプラ)、アニメの美少女フィギュア、軍事・車のプラモデル、映画「スター・ウォーズ」の関連商品などを扱い、人気に。店内では、中学生から団塊の世代、スキンヘッドの外国人までが熱心にショーケースを眺めていた。
秋葉原に出店した1999年以降、認知度が高まり、本店への来店も増えたという。「ウチの認知度が上がってからアイドルグッズやエアガン、鉄道模型などを扱う店舗が集まり出しました」(同店広報)。
次は、駅前通り沿いのフロム中武へ。同ビルに2002年、漫画やアニメの書籍に特化した「アニメイト」が、06年にフィギュアなどを扱い、首都圏最大級売り場面積を誇る「ボークス立川ショールーム」がオープン。各店のフェアが始まると毎回400−500人の行列ができるほどで、同ビル広報によると、両店のオープン後、来店客が増え、“聖地”を決定づけたとも。
実際、東京近郊はもちろん、山梨、長野、群馬から、横田基地の米国人なども続々訪れている。立川商工会議所によると、05年度の立川駅乗客数はJR、モノレールを含め約15万人だが、その後増えていると見られ、「街の集客の吸引力にもなっている」とオタクたちを歓迎している。
新・聖地に対して“先輩タウン”たちの現状はどうか。
【秋葉原】 「秋葉原にオタク向け店舗が集中するようになったのは90年代後半から。契機になったのはアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のブームでした」と語るのは、オタク街研究の第一人者で、建築意匠論が専門の森川嘉一郎氏(35)。
森川氏によれば、「官公庁や大企業がかかわらず、自然発生的にできた趣味の街」だが、最近は国土交通省の外国人観光客誘致キャンペーンの一環にも“起用”。4月から成田−秋葉原・新宿間を往復する外国人無料の「わっしょい!バス」も運行し、官主導で観光地としてのアピールも。
【中野】 オタク・タウンとしては秋葉原より歴史のある街。“オタクビル”として知られる中野ブロードウェイがあり、古本コミックなどを扱う老舗「まんだらけ」が核となってホビー店が集まってできた。もちろんメイド喫茶もあり、観光地となりつつある秋葉原に居心地が悪くなったオタクや一部の店舗が流れる動きもある。
【池袋】 「女性オタクの街」として知られる“乙女ロード”がある。2004年に命名、昨年、テレビの情報番組で紹介されたことから全国区に。秋葉原に男性向けの店やスタッフが移転したため、女性向けコミック・アニメの同人誌専門店などが16店(昨年末現在)にまで増えた。女性専用フロアを持つ店や執事喫茶などもある。
【全国の有名オタク街】
日本橋(大阪市)「東のアキバ、西のポンバシ」と呼ばれる大阪の電気街。オタロードと呼ばれる通りにオタク系店舗が集中している
大須(名古屋市)日本3大電気街の一つ。メイド喫茶の形態発祥の地とされる
天神(福岡市)北天神地区に、有名チェーン店やメイド喫茶が集中している
紙屋町(広島市)大手町通りから西側を中心にオタク系の店がある
札幌(札幌市)駅前から狸小路にかけて店が点在。他のオタク街に比べて店が商店街に溶け込んでいる