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□フットサル「Fリーグ」9月キックオフ おらがチーム奔走中 [産経新聞]
http://www.sankei.co.jp/sports/soccer/070520/scr070520000.htm
フットサル「Fリーグ」9月キックオフ おらがチーム奔走中
年齢、性別を問わず、誰でも気軽に楽しめるフットサル。その全国リーグが「Fリーグ」として9月に開幕する。規模はJリーグの10分の1以下で大企業の支援もないが、「国際競技力の向上と普及」をめざし関係者は準備に奔走中だ。日本の準優勝で19日、幕を閉じたアジア選手権に続き、初の全国リーグは起爆剤になれるか。(森本利優)
世界で勝て
これまでは全国9地域でそれぞれリーグ戦を開催していたが、全国リーグはなかった。しかし、2004年の世界選手権で惨敗するなど国際舞台で結果を残せず、「日常的にレベルの高い試合をしないと日本は強くならない」(塩谷竜生事務局長)と、6、7年前から全国リーグ創設に動き出し、ようやく実現にこぎつけた。レベル、人気とも「東高西低」だった地域リーグ時代の格差を埋めることも狙いだ。
初年度に参戦するのは8チーム。9月23日に開幕し3回戦総当たりで全84試合を戦う。スペインなどの海外リーグを参考に模索した結果、ホーム・アンド・アウエー方式に加え長野市や北九州市など地方都市に全チームを集めたセントラル(集中開催)方式も並行採用することにした。
運営費60倍に
実際の運営などはJリーグにならうというが、規模も予算も段違い。多くが企業チームからのスタートだった「J」と違い「F」の多くはクラブチーム。名古屋オーシャンズ以外は、すべてアマチュアで、ほとんどの選手はフットサル教室のコーチなど、他の仕事をしながら活動している。
リーグの試算では、各チームに必要な年間運営費は6000万〜8000万円。「年間100万円でやってきたチームが、いきなり6000万円というのは、大変ですよ」と塩谷事務局長。日本サッカー協会傘下とはいえ、リーグ、各チームともスポンサー集めに忙しい。
だからこそ成功のカギは「地域性」だ。会場の提供といった自治体のバックアップや地元企業の支援など地域の協力が不可欠。「花巻のような小さな町はJのクラブは無理でもFのクラブなら持てる。『おらが町のクラブ』をフットサルでかなえてほしい。われわれもJリーグ以上に地域密着を進めないといけない」と塩谷事務局長は語る。
見ても面白く
フットサルは1990年代後半から急速に普及し、現在の競技人口は推定150万〜200万人。日本協会への登録者だけでも2003年度の9万5507人が3年後の昨年度には12万4102人に急増しており、「やるスポーツ」としては極めて人気が高い。だが「観戦するスポーツ」としての認知度はまだまだ。
大阪市で開催されたアジア選手権でも決勝を除くと空席が目立った。Fリーグは「普及促進」という使命も担う。地方を回るセントラル方式の採用も、多くの人に見てもらうための方策だ。
「やるスポーツといえばゴルフやテニスだが、ゴルフの選手権には多くのギャラリーが集まる。フットサルも『見ても面白い』と思わせるような試合をみせたい」と塩谷事務局長。リーグでは初年度の目標総入場者数を15万人に設定した。1試合あたり約1800人は高いハードルだが、将来的にはチーム数を増やしプロリーグ化も視野に入れているだけに、足踏みしてはいられない。
■フットサル スペイン語のサッカーを表す「futbol」と、室内を表す「sala」の合成語。欧米の「インドアサッカー」、南米の「サロンフットボール」など各地で行われていたミニサッカーを国際サッカー連盟(FIFA)が1994年に統一した。
1チーム5人による20分ハーフで交代は自由。オフサイドはなく接触プレーが禁じられ、コート(縦38〜42メートル、横18〜22メートル)はサッカーの約3分の1。使用球も外周62〜64センチでサッカー(68〜70センチ)より一回り小さい。