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http://blogs.dion.ne.jp/spiraldragon/archives/6957419.html より全文転載。
「らくちんランプ」の管理人スパイラルドラゴンです。今日は、2008年3月21日です。私が以前アップした「排出量削減!」と排出量の偽装!!(排出と「電気の使用」の愚)に、TKさんから、「排出量削減!」と排出量の偽装!! 2(“肴”にされる「電気の使用」)というタイトルのコメントが寄せられました。
今回TKさんから寄せられたコメントは、「温暖化対策で原子力利用の拡大不可欠 原子力白書」の中に、ウソが隠されていないかの判断材料が含まれている内容ですので、ブログ本文として掲載します。http://sankei.jp.msn.com/life/environment/080321/env0803210943000-n1.htm
(以下転載)
「排出量削減!」と排出量の偽装!! 2 (“肴”にされる「電気の使用」)
「京都議定書」(二酸化炭素排出削減)というのは、「電気の使用」という排出実態の無い“ダミー”を使っての『排出偽装』によって成り立つということができるということを述べました。
「電気の使用」によって最大二倍に偽装されます。CO2削減に取り組んでなんで増加してしまうのか・・・測定もせず、机の上や「会議」ばかりしているような「数値化」は無意味だということでしょう。
さらに、「削減目標」に達しなければ、他の国からお金で買うような議論〈京都メカニズム・・「排出権取引」〉をしているのもおかしいと思いませんか。
結局は金で解決することは論点がずれており、最終的に、環境目的税とかで負担させ、大きな「資金」を世界に飛び回わらせるだけに過ぎないのではないだろうか。そこに危うい「権益」の影が浮かんでしまうのです。
「電気」のことを知らないで、『環境家計簿』とか作るのはおもしろいことで、はまってしまうかもしれません。「電気」がこうしたオアソビの“肴”にされてるというか、実態を偽装するために使われているように思えてしかたないのです。
「商業電気」と言うものは,「捨てる」と言う大変な「省エネ」に反することによって成り立つものであることは知られていません。以下補足します。
「発電量」は公表さえされないものであることを述べました。電力業界にすれば、『契約』を「削減」されて「販売量」が減ることが一番怖いことなのです。それより、契約に手を付けない“ダミー論”(使用)にとどまっている方がいいにきまってます。
日本の電力会社10社の「総販売電力」8169億KWHのうち32%は、家庭用です。(1999年度電気事業連合会統計(通産統計))
それ以外は大小工場やビルなどの「事業用」です。
http://www.fsinet.or.jp/~eureka21/2strategy/99bunpu.gif
「家庭用」は主に100Vで、契約時に使用できる「最大容量」が設定されています。「事業用」は高圧配電で、前年度の使用実績で決まります。
発電は、家庭用・事業用の区別無く、もちろん個々の区別無く、発電所からそれぞれ「給電指令所」の指令の元、変電して給電されます。
http://www.tohoku-epco.co.jp/jiyuka/setsuzoku/pdf/h1741_kd.pdf#search='給電指令'
http://www.tepco.co.jp/provide/engineering/wsc/kyudenM-j.pdf#search='給電指令'
http://www.tepco.co.jp/corp-com/elect-dict/file/chu_03-j.html
電気というのはためておくことができません。そして品質が求められるのです。品質は『同時同量』(インピーダンスマッチングをとること)と言って、瞬時瞬時発電量と消費量は一致しないといけないのです。(これが確保されないと、波形つまり周波数・波形・電圧等が変わるのです。)
「消費」は「変動」するので、「発電」は一定にして、「余剰分」を捨ることによって行うしかないのです。これがロスを含めて「発電量」の2割以上になるというのです。「交流」の宿命なのです。
実際は30分ごとに「同時同量」を行うのです。発電というのは電気事業法によって『供給計画(発電計画)』(年度開始前に経済産業省の認可要)によって行うことになっています。
実際は一台の発電機で発電するのではなく、一社だけでなく何社かのネットワークでどこの発電所の何号機を接続したり切り離したりとか給電指令所の指令で発電するが、個々の発電機は『定格運転』されるのです。
約7割を占める「事業用」は「実績主義」で変わるので、特に「需要予測」が難しい。
以下によると、「年間,月間,週間,日間と計画を絞っていきます。」とあります。一年前からの計画で発電するもので、その時の「使用」によって「発電」するなどと言ったものでないことがよくわかるでしょう。
足りない電気は賄うため,高コストの発電機を並列したり,他の電力会社から買ったりしなくてはならなくなり,その費用もかかります。すなわち,「需要を正しく予測」することが,電力会社にとって最も大事な仕事と言えます。・・とある。
http://www.hitachi.co.jp/Sp/TJ/1999/hrnjan99/hrn0109j.htm
電気にも「品質」というものがあって、スイッチを入れたらすぐ、一定品質の電気が確実に供給されねばならなく、生産と消費が同時進行だが、その周波数〈=発電機の回転数〉や電圧は負荷に関わらず一定である必要がある。
自動車のように、負荷状態〈使用状態〉によって回転数などが簡単に変わってはならないのです。このように、生産は「消費」と完全に同じでいいというわけでは無く、約1/4近くは闇に捨てられるのです。
電圧の低下や上昇はすぐ「配送電系統」のダウンに繋がり、止めないと火災事故をきたすのです。
終戦直後ははすぐ停電し、暗く長い夜が毎日のように続いて、家庭には石油ランプがあったのです。そしてそのホヤを掃除するのは子供の役目だったのです。
これは電力設備が被害を受け、《需要と供給が一致》できない、『同時同量』が確保できなかったことにあるのです。。
「電気」から「二酸化炭素」は発生しません。「発電」は「使用」によって一切変わりません。たくさんの電気が捨てられるのです。発電は「定格」で行われます。「瞬時」に変わる「使用」は技術的にも発電に反映できないのです。
「電気」での“お遊び”はそろそろ御仕舞いにしてほしいです。以上電気の裏側について補足しました。
本当に「電気の使用」を削減すると言うのは、電気の使用がエネルギー使用の半分近くになった今、産業活動・経済活動を確実に縮小すると言うことそのものになるのです。
そして本当に「削減」すると言うことはそういうことでなければなりません。「削減すること」によって誰かが潤うような言葉だけのお遊びであってははいけないのです。
(転載終わり)
スパイラルドラゴン拝
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