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http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2007120700065
2007/12/07-05:11 太陽のなぞ解明へ、成果続々=観測衛星「ひので」、科学誌が特集−国立天文台
昨年9月に鹿児島・内之浦から打ち上げられた太陽観測衛星「ひので」に搭載された最新鋭望遠鏡を使った観測成果により、太陽風の起源や、高温の大気「コロナ」が加熱される仕組みなど、太陽に関する長年の謎の解明が進もうとしている。7日付の米科学誌サイエンスは特集号を組み、ひのでの観測に基づく論文10編が掲載された。国立天文台の常田佐久教授(ひので科学プロジェクト長)は「今までは度の合わない眼鏡で見ていたようなものだったが、ひのでの観測精度は段違いで、とたんに成果が出てきた」と話す。
宇宙航空研究開発機構の坂尾太郎准教授らは、ひのでによる観測で、太陽風の吹き出している場所を詳しく特定した。太陽風は、太陽表面から高速で吹き出す電離した粒子(プラズマ)で、太陽系全体を満たしている。地球の磁場を乱し、通信が途絶する磁気嵐などの影響ももたらすが、発生や加速の詳しい仕組みは分かっていない。
坂尾准教授らは、ひのでのX線望遠鏡を使い、コロナの活動が激しい領域と、温度の低い「コロナホール」と呼ばれる領域の境界を観察。活動領域の縁から太陽の外部に向けて伸びる筋状の磁力線に沿って、約100万度のプラズマが大量に流れ出している様子を初めてとらえた。
一方、京都大の岡本丈典研究員らは、表面温度が6000度の太陽で、コロナが100万度に熱せられる仕組みの解明につながる発見をした。
岡本研究員らは、ひのでの可視光望遠鏡の高解像度を生かし、コロナ内の密度の濃いガス「プロミネンス」の微細な構造を観測。筋状のプロミネンスの一部が、磁力線の振動に伴い、一定の振幅で振動するのを見つけた。
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