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真贋論争が起こっている猟師によって撮影された華南虎
http://sankei.jp.msn.com/world/china/071023/chn0710232013002-n1.htm
【北京=矢板明夫】本物の華南トラなのか−。いま、写真の真偽をめぐり、中国で大論争が起きている。
今月3日、陝西省鎮坪県の山中で、猟師、周正竜氏(52)が一頭の野生のトラを発見し撮影した。地元の専門家らが鑑定した結果、写っているのはほぼ絶滅したといわれる華南トラであると断定され、野生の華南トラが43年ぶりに確認される重大発見となった。
陝西省林業庁は12日に会見し、周氏に対して賞金2万元(約30万円)を贈呈、華南トラを保護するため、周辺の山での猟の禁止なども発表した。中国の各メディアは「華南トラ発見」のニュースを大きく報じ、トラを退治した男を意味する「打虎英雄」という言葉に引っ掛けて、トラの撮影に成功した周氏を「撮虎英雄」と持ち上げた。
しかし、写真が公表されると、「野生にしては太りすぎ」「至近距離での撮影に対して全く反応しないのはおかしい」などと、トラの不自然さを指摘する書き込みが各ウェブサイトに殺到。公表された3枚の写真で、トラの表情と姿勢がまったく同じことなどから、「撮影したのは、トラの写真を実物大にしたパネルではないか」との意見が多く寄せられた。
20日、中国科学院植物研究所の研究員、傅徳志氏は広東省の新聞「南方都市報」に対し、トラの体と周辺の植物の葉っぱの大きさがアンバランスであることなどを指摘し、「学者の名誉をかけて、写真は捏造(ねつぞう)だ」と断言した。
陜西省林業庁は「専門家チームが出した結論なので、写真は本物」とし、再鑑定する考えがないことを明らかにした。一方、周氏はメディアの取材に対し、トラの写真は計71枚もあり、すべてをみれば、「捏造でないことはわかるはず」と主張、しかし、写真を高く売りたいため、「いまのところ、それを公表する予定はない」としている。
■華南トラ
中国の中南部を中心に生息しているトラ。体長は2.5メートル前後。シベリアトラなどと比べて小さい。1950年代に約4000頭いたとされる。現在は各地の動物園などに約70頭がいる。野生種については64年以後、正式に確認されていない。すでに絶滅したと主張する学者もいる。
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