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http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200710021929
【Technobahn 2007/10/2 19:29】1999年にアンデス山脈にある標高6700メートルのユーヤイヤコ山の山頂付近で見つかった「氷の乙女(La Doncella)」と呼ばれている今から500年前のインカ文明の少女のミイラは、神への生贄として捧げられる1年程前から栄養度の高い肉などの食事が与えられて太らされていたことが2日、米ブラッドフォード大学の研究グループが専門誌「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」に発表した論文によって明らかとなった。
ブラッドフォード大学のAndrew Wilson博士を中心とする研究グループは、「氷の乙女」から採取された髪の毛から抽出されたDNAと放射性同位体を分析することによって、「氷の乙女」はそれまで、野菜やジャガイモなどの食事が中心だったものが、死亡する 1年程前を契機にして乾燥したラマの肉などの「上流階級」の食事を摂取するように食生活が変化していたことを突き止めた。
研究グループではこの食事の変化から、インカ文明はヒトを神への生贄として捧げる際には、突然、生贄となるヒトを選ぶのではなく、生贄の儀式を行う数ヶ月前に予め、生贄となるヒトを選び、選ばれた生贄はその後、数ヶ月は上流階級しか食べられないような食事をしながら生贄の儀式の時まで最後の時間を過ごしたのではないかと述べている。
画像提供:The Museum of High Altitude Archaeology of Salta
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