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(回答先: ラニーニャ年明け後も継続 気象庁が見通し【中日新聞】 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 9 月 10 日 23:10:16)
http://www.sankei.co.jp/shakai/wadai/070909/wdi070909001.htm
埼玉県熊谷市など全国2カ所で40.9度を観測、国内最高気温を74年ぶりに塗り替えるなど、異例の猛暑となった今夏。8日は台風9号が持ち込んだ暖かい空気の影響で、都心の最高気温が32.9度など各地で真夏日を記録し、強い日差しが戻った。そろそろ秋の気配を期待したいが、気象庁によると、残暑はまだまだ続く見込み。秋らしい秋を感じないまま、厳冬に突入する可能性も。日本の四季が薄れゆくのは、どうやら今年の猛暑を引き起こした「ラニーニャ現象」と温暖化に原因があるようだ。(桜井紀雄)
ラニーニャ、温暖化影響
気象庁の秋の3カ月予報によると、太平洋のペルー沖と正反対のインドネシア近海で対流活動を活発化させたラニーニャ現象は冬まで続く見通し。このため9月は、猛暑となった8月同様に太平洋高気圧の影響で残暑が尾を引くことになりそうだ。
ただ、夏のようにカラッと晴れるわけではなく、「9月特有のぐずつく空模様で、蒸し暑いだけ」(気象庁)と、うんざりする天気が続く可能性もある。10月になっても高い気温は続き、初冬ともいえる11月に入ってようやく平年並みに落ち着く見込みだ。
猛暑をもたらしたラニーニャ現象は、冬には寒さを呼び込む。対流活動の活発化は日本上空に寒気を南下させる要因ともなり、厳冬になりやすいという。平成17〜18年冬の記録的豪雪の一因ともなった。
気象庁の高橋俊二予報官は「冷夏や暖冬につながるエルニーニョ現象が寒暖のメリハリをなくすのに対して、ラニーニャ現象はメリハリをつけるのが特徴」と説明。今年については、残暑が長引くと予想されるため、短い秋を満喫する間もなく、厳しい冬を迎える事態も起こりかねないという。
“長い夏”をもたらし、秋を縮めさせるのはラニーニャ現象ばかりではない。地球規模で進む温暖化と都市が熱をため込むヒートアイランド現象も要因に挙げられる。
気象庁によると、温暖化のために、日本の平均気温はここ100年で1度以上上昇。東京に限れば、ヒートアイランド現象の影響が加わって約3度上がったという。
「特に5月までの春で気温上昇が顕著で、相対的に夏を感じる期間が広がっている」(高橋予報官)
長い猛暑と厳しい冬。そしてわずかばかりの春と秋。情景豊かな日本の四季は、今後ますます薄れていくことになりそうだ。
◇
【用語解説】ラニーニャ現象
太平洋赤道海域で貿易風が強まり、温かい海水を西に吹き寄せるため、東側のペルー沖で半年以上、海面水温が下がる現象。太平洋の反対側のインドネシア近海で逆に水温が上がり、対流活動が活発化。太平洋高気圧の勢力を強め、日本の猛暑の原因ともなる。スペイン語で「女の子」の意味。ペルー沖で水温が上がり、冷夏をもたらす「エルニーニョ」は「男の子」の意味で、正反対の現象なため名付けられた。2〜7年の周期でエルニーニョ現象と交互に現れるとされる。
(2007/09/09 12:11)
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