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2007年08月23日07時22分
エチオピア中部の約1000万年前の地層から、ゴリラの祖先にあたる新種の大型類人猿の化石が見つかった。ヒトとゴリラは約800万年前に共通の祖先から分かれたと考えられていたが、今回の発見で分岐が約1200万年前までさかのぼることになる。人類の進化史が書き換えられそうだ。
諏訪元・東京大総合研究博物館教授(古人類学)ら日本とエチオピアの研究チームが、23日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
チームは、昨年から今年にかけて、エチオピア中部で大型類人猿のものとみられる犬歯1本、臼歯8本の計9本の歯の化石を発見した。
ゴリラの臼歯は表面に特有の凹凸が発達、植物の葉や茎の繊維質をかみ切って食べやすいようになっている。化石の臼歯にこの特徴があり、チームはゴリラの祖先にあたる新種の類人猿だと結論づけた。地層名などからチョローラピテクス・アビシニクスと名付けた。
チームはヒトとゴリラやオランウータン、チンパンジーとその仲間のボノボの進化について枝分かれの時期を再検討したところ、いずれも従来より古い時代に分岐したとの結果になった。
諏訪さんは「現代の人類の初期進化の舞台とされるアフリカだが、この時代の類人猿の化石が見つかることは非常に少ない。今後、さらに化石が見つかれば、進化の過程がよりはっきりするだろう」と話している。
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