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セミクジラ頭部の化石、最古だった 長野で展示、未発見の新種【中日新聞】
2007年7月3日 夕刊
長野県の信州新町化石博物館に展示されているクジラの頭部が、約五百万−六百万年前の世界最古のセミクジラ属の化石であることが、同館などの研究で確認された。未発見の新種で「シンシュウセミクジラ」と名付けられた。
セミクジラ属は上あごの先端が下に曲がっているのが特徴だが、化石はカーブが緩やかで原始的な形。これまで最古とされていたイタリアで発見された化石を百万−二百万年さかのぼるという。研究に加わった群馬県立自然史博物館の木村敏之学芸員は「セミクジラ属の化石は欧州に多かったが長野で最古の例が確認され、北西太平洋が起源だった可能性が大きくなった」としている。
化石は長野県津和村(現信州新町)で一九三八年に肋骨(ろっこつ)や脊椎(せきつい)骨が発見され、推定体長一〇−一五メートル。大部分が散逸したが、後に発掘された頭や上あごの部分(長さ約三・二メートル、最大幅約一メートル)を信州新町化石博物館が保存。長野県天然記念物に指定されている。
セミクジラ属は世界の主要な海で生息。背びれが目立たず、背の姿が美しいとして「背美鯨」と呼ばれたという。発見現場周辺は数百万年前は海だったが、地殻変動で隆起、陸地になった。
世界最古のクジラの祖先の化石は、インドで発見された五千三百万−五千四百万年前の「ヒマラヤケタス」とされる。
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2007070302029300.html
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