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http://www.nikkei-bookdirect.com/science/topics/bn0708_1.html#2
6800万年前のティラノサウルス・レックスの大腿部から,タンパク質のコラーゲンが抽出された。この化石に軟組織が残っていることは2年前に明らかになっていたが,タンパク質を化学分析したところ,10〜20個のアミノ酸が連なった7種類の配列が得られた。このうち3種類がニワトリのコラーゲンに見られるペプチドの配列に一致したほか,カエルとサンショウウオのコラーゲンの一部に一致する配列がそれぞれ1種類あった。残り2種類はニワトリとサンショウウオを含む複数の生物のものに一致した。
この結果は,鳥類と恐竜の関係をいっそう強く裏づけるほか,化石から研究用のタンパク質試料は取れないという常識を覆した(ただし映画『ジュラシック・パーク』のファンには悪いが,遺伝物質はとっくの昔に分解)。
研究にあたったノースカロライナ州立大学のシュワイツァー(Mary Schweitzer)は,今回の発見とそれに使われた技術によって,絶滅種と現生動物の関係が明らかになるという。また「分子レベルでの変化パターンや分子的進化のスピードと方向性についても,さらに詳しく解明できる」はずだ。
Science誌4月13日号に掲載。
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