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火葬場で新しい命誕生へ 湖北、絶滅危惧種「ニホンイシガメ」が産卵【中日新聞】
2007年6月16日
絶滅の恐れがある日本固有のカメ「ニホンイシガメ」が十四日、湖北町下山田の斎場「こもれび苑」の中庭で産卵しているのが確認された。関係者は「火葬場で新しい命が生まれるなんて感動的」と子ガメの誕生を心待ちにしている。
見つけたのは施設職員の中島敏夫さん(57)。同日午前九時半ごろ、火葬場北側にある中庭に穴を掘り産卵中のカメを発見、写真に収めた。甲羅の長さは二十センチほど。確認できた卵は一つで、産卵後は二時間以上かけて後ろ足で土を集めて卵を隠し、ゆっくりと去っていたという。
カメ専門の水族館「伊豆アンディランド」(静岡県河津町)の飼育員千田英詞さんによると、カメはニホンイシガメ。本州に生息する唯一の日本固有種で黄土色の甲羅が特徴。環境省によると、東日本を中心に二十以上の自治体がレッドデータブックに指定するなど絶滅が危惧(きぐ)されている。
産卵期は春から初夏にかけての二カ月間。ワンシーズンで二、三回、一度に四−十個ほどの卵を産むという。生息地は川や湖、水田など。産卵した場所は近くの川から直線距離で五十メートル以上あるが、「水辺から百メートルくらいは歩けます」と千田さん。
通常、六十日ほどでふ化する。カラスなどの外敵に襲われないようにと、中島さんは金属製のざるを産卵場所にかぶせ、子ガメが無事に誕生するよう祈っている。
(多園尚樹)
http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20070616/CK2007061602024478.html
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