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ツボカビまん延防止へ 専門家集いフォーラム【東京新聞】
2007年6月10日
カエルなどの両生類が発症した場合に90%以上の高率で死んでしまうとされる真菌「ツボカビ」への対策を考える『カエルツボカビフォーラム』が十日、相模原市の麻布大で開かれる。昨年十二月に国内で初めて菌が確認されて以降、専門家が集まって開かれる初の大がかりな集会。半年間で新たにわかったことなどが報告され、市民らに、まん延させないための協力を呼び掛ける。
ツボカビは昨年十二月、東京都内の愛好家が飼育していた南米原産のカエルを麻布大の宇根有美准教授(獣医学)が鑑定し、アジアで初めて感染を確認した。
土壌や淡水中に生息する菌で、水中を泳いで両生類の皮膚に付着。皮膚呼吸をできなくしてしまう。波及力が強く、オーストラリアや中米などではカエルが激減した要因とされる。野外に広がった場合の防除方法は確立されておらず、野外遺棄が起こると根絶は不可能。カエルは害虫などを食べ、鳥やヘビの餌にもなっているため、食物連鎖が断ち切られれば人間への影響も大きいとされる。
フォーラムは麻布大や研究者らでつくる実行委員会が主催。宇根准教授によると、約半年間の調査で飼育されたカエルの感染はほぼ全国に広がっていることがわかったといい「これ以上汚染エリアを拡大させないことが大切。多くの市民と正確な情報を共有し対策を進めたい」と狙いを話す。
当日は大学教授や環境省、国立環境研究所職員など多方面の識者が「生態系から見た日本におけるカエルの存在」「世界におけるツボカビの現状」などをテーマに講演。意見交換会や啓発物の展示なども行うという。
無料。午前九時から。大学はJR横浜線矢部駅北口徒歩四分。問い合わせは麻布大=(電)042(769)2034=へ。 (井上靖史)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20070610/CK2007061002023093.html
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