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生物の多様性:絶滅のドミノ効果 2007/05/27
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【ブルックリン(カナダ)IPS=スティーブン・リーヒ、5月17日】
鳥や動物、昆虫や植物までもが、気候変動の影響から逃れようとして、もともといた場所から離れようとする。しかし、植物は動くことができないし、ホッキョクグマのように、動けても実際には逃げる場所のない動物たちもいる。
「ミレニアム生態系評価」という4年間にわたる国際研究プロジェクトは、地球上の種全体の30%が、人間の経済活動の影響によって2050年までに失われる可能性があることを明らかにしている。
一般の人々にはほとんど知られていないし、研究者にもよくわかっていないことは、昆虫やバクテリア、鳥、動物の活動と植物との相互作用を通じて、空気や水など私たちの生活に不可欠なものが生み出されているメカニズムである。
カナダと米国の海洋科学者が発見したある連鎖を見てみよう。米国の東海岸において、サメの個体数が減少した。それによってエイが増え、次にエイのえさである貝が減った。さらに、貝が減ることによって、水質が悪くなったのである。
陸上においては、森林を保全することが急務の課題である。なぜなら、森は、温室効果ガスの20%以上を吸収しているからだ。カナダには5.67億ヘクタールの針葉樹があるが、デューク大学(米ノースカロライナ州)の生態学者スチュアート・ピム氏は、この森林がわずか一世代の中で絶滅することもありえると語る。
ピム氏をはじめとした1500人の学者は先週、カナダ政府に対して、この森林の少なくとも半分を保全し、残り半分を慎重に管理するよう要請している。
生物多様性をめぐる問題について考える。(原カへ)
翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan浅霧勝浩
http://www.janjan.jp/world/0705/0705256139/1.php
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