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(回答先: 海洋学者ら 辺野古アセスに異議 琉球朝日放送 投稿者 Kotetu 日時 2007 年 5 月 23 日 16:33:43)
「第2回普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会概要議事録」に対する意見書
2007(平成19)年2月19日
防衛省
防衛大臣 久間章生 様
防衛事務次官 守屋武昌 様
防衛施設庁
長官 北原 巌男 様
那覇防衛施設局
局長 佐藤 勉 様
沖縄リーフチェック研究会
会長 安部 真理子
賛同団体
ジュゴン保護基金委員会
事務局長 東恩納 琢磨
ジュゴンネットワーク沖縄
事務局長 土田 武信
「第2回普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会概要議事録」に対する意見書
平成18年12月25日に行われた第2回普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会において、守屋防衛事務次官がサンゴに関する環境アセスメントに ついて発言されました。この中の、調査対象種選定及び調査内容、調査の展望について、サンゴ研究者の立場から次の5点について質問及び要望を申し上げま す。これらは防衛省が作成される環境アセスメント方法書に大きく関連する事項であり、サンゴ礁保全にとっても多大な影響があると認識しております。つき ましては、これらに関する詳細なご回答を、2月末までにいただきたいと存知ますので、どうぞよろしくご検討いただきますようお願い申し上げます。
平成18年12月25日の第2回普天間飛行場の移設に係る措置に関する協議会概要
( target="_blank">http://www.dfaa.go.jp/topics/zainichibeigun/ 061225_giji.html)
守屋防衛事務次官のご発言より引用;
「(前略)今回焦点になっておりますサンゴの調査方法は、潜水目視によるライン調査・スポット調査を行い、サンゴの予測手法 は、対象事業に伴うサンゴの消失面積を算定し、影響を予測する。評価の手法は調査や予測の結果を踏まえ、影響が回避・軽減されているかを検討するもので ございまして、(中略)
なぜ、この時期にやる必要があるのかということでございますが、別紙2の資料を御覧になっていただきますと、建設地点になっておりますキャンプ・シュ ワブ沖にはサンゴがございまして、有性生殖のところを御覧になっていただきますと、ここにあるサンゴのミドリイシの仲間は5月から6月頃の夜間の満潮時 に産卵すると、翌日は海の表面が赤くなるほどの量だということで、これは環境省のホームページから引用させていただきましたけれども、この時期に環境現 況調査を行う必要があるということで、6月上旬のサンゴの産卵のピークから、9月頃のサンゴの着床、12月頃の成長に至るまでを継続的に調査・観察を行 う必要があるからです。(後略)」
1) ミドリイシ類以外のサンゴ類についても、調査を要望いたします。
上記のご発言には「ミドリイシの仲間」のみが取り上げられています。サンゴ礁生態系は多くの種類の造礁サンゴ類が共存していることが基礎となってお り、そこに棲む生物たちは相互に関係しており、これを「棲み込み連鎖」と言います(西平ら1995、土屋1999)。従ってミドリイシ類にのみ注目する ことは、生態系の一部を取り上げることとなり、偏った見識であると言わざるを得ません。造礁サンゴ類の産卵・生育状況を調査するのであれば、ミドリイシ 類以外の種に関しても同様の調査をすべきであると考えます。普天間飛行場移設予定海域ならびにその周辺にはミドリイシ類のサンゴの他にもさまざまな種類 のサンゴが棲息しています。ハマサンゴ科のサンゴが優占している海域もあり、その他にもアザミサンゴ属、ハナヤサイサンゴ属、トゲサンゴ属、キクメイシ 科等の様々な種類のサンゴの棲息が確認されています。 更に最近では、沖縄島周辺には棲息しないとされていたトゲサンゴが発見され(長田ら2005)、 スイショウガイと共生する珍しいキクメイシモドキ(朝日新聞2005)の存在も確認されています。
このように、サンゴ礁にはミドリイシ類以外のサンゴ類も多数存在し、複雑な生態系を形作っています(例:土屋 2004、山里2004)。サンゴ礁を 保全し、環境への影響を軽減する目的で現況調査をされる場合は、当然ながらミドリイシ類以外の造礁サンゴ類に関しても全ての場面で調査対象に含めて下さ いますよう、お願いいたします。
2) なぜ有性生殖にのみ焦点をあてているのか、理由をご説明ください。
サンゴ類には、有性生殖と無性生殖の2種類の生殖方法があります(例:西平、Veron 1995)。ご存知のように、有性生殖とは、異なる親同士の精子と卵が受精して、発生して成長する方法です。一方、サンゴを構成しているポリプの出芽や 分裂、サンゴ自身の破片化によってその数を増やす無性生殖という方法もあります。すなわち、造礁サンゴ類は、卵や精子の受精による幼生の生産なしに群体 を増やし、分散することで、環境に適応することができます。
実際、破片化による無性生殖の例が、ミドリイシ類など複数のサンゴ種で報告されています(例:Highsmith 1982)。沖縄におきましても、沖縄島、慶良間諸島、石垣島のアザミサンゴの遺伝子解析の結果から、同じ遺伝子型を持ち無性的に増殖したクローンと考えられる個体が多数検出されています(鈴木2007)。無性生殖で繁殖したサンゴは遺伝的多様性が低く、急な環境の変化によるストレスには非常に脆弱で あることが知られています。こうしたサンゴ類においては、棲息に適した環境を良好に維持していくことが必要です。このような状況にありながら、有性生殖 のみに焦点をあてて繁殖状況を調べるとされる根拠を、明示して下さい。
【参考】サンゴ類の成熟サイズについて
サンゴが産卵可能かどうか、すなわちサンゴの成熟サイズに関しては、すでに多くの調査研究がなされており、様々なサンゴ類についての成熟サイズが明らか になっています。多くのサンゴ類に関する成熟情報をまとめたHarrison and Wallace(1990)によると、種により相違はあるものの、ミドリイシ類の成熟サイズは、コロニー(群体)の直径が1-7cmです。また、同文献の中にはハマサンゴ属のサンゴについての記述もあり、成熟サイズのコロニー直径は8cmと記されています。さらに最近の研究では沖縄島北部 瀬底島周辺に棲息するハマサンゴ(Porites australiensis)の成熟サイズはコロニー平均直径で17.5 cmと推定されています(浪崎2006)。
表1.ミドリイシ属の成熟最低サイズのコロニーの直径
(出典:Harrison & Wallace (1990) の Table 7.6)
学 名 和 名 成熟最低サイズ 推定年齢
Acropora cuneata ヒラニオウミドリイシ 2-4cm −
Acropora granulosa ツツハナガサミドリイシ 5cm 生後4-5年
Acropora hyacinthus クシハダミドリイシ 7cm 生後4-5年
Acropora loripes マルヅツハナガサミドリイシ 6cm 生後4-5年
Acropora palifera ニオウミドリイシ 1-4cm −
Acropora valida ホソエダミドリイシ 4cm 生後3-4年
表2.ミドリイシ属以外のサンゴの成熟最低サイズのコロニーの直径
(出典:Harrison& Wallace (1990) の Table 7.6)
学 名 和 名 成熟最低サイズ 推定年齢
Porites australiensi ハマサンゴ 8cm −
Porites lutea コブハマサンゴ 8cm −
Pocillopora damicornis ハナヤサイサンゴ 4-7cm 1-2年
Pocillopora verrucosa イボハダハナヤサイサンゴ 6cm 1-2年
Seriatopora hystrix トゲサンゴ 8cm 1-2年
Stylophora pistillata ショウガサンゴ 3-4cm 2年
Goniastrea aspera パリカメノコキクメイシ 3cm 4-7年
Galaxea fascicularis アザミサンゴ 4-5cm −
このように、多種のサンゴ類に関する海外や瀬底島周辺での研究例から見ても、移設予定海域周辺に棲息するサンゴ類の多くの群体は十分に産卵可能な成熟 サイズに達していると思われます。従って、同海域に棲息するサンゴ類の現況調査において、サンゴ類の状態を過小評価することなく把握するためには、現存 するサンゴ類の棲息状況、有性生殖及び無性生殖による繁殖状況、産卵の有無とその後の着床・成長等に関して、ミドリイシ類に限らず、アザミサンゴ属、ハ ナヤサイサンゴ属、トゲサンゴ属、キクメイシ科等、他種の造礁サンゴ類全てについても調査が必要となります。もちろん、これらの状態を正確に捉えるに は、到底半年や1年で調査が終えられるはずはありません。
3) サンゴ礁及びサンゴ群集の調査方法の再検討を要望いたします。
サンゴ礁及びサンゴ群集は複雑な生態系です。サンゴ礁生態系への生態学的な影響を、目視のライン調査やスポット調査といった簡便で表面的な記録のみか ら推定することは、不可能です。両方法とも、サンゴ類の被度や個体数だけを記録するならばある程度までは有効な方法です。しかし、サンゴ類の被度が 20〜30%を切るような海域でのライン調査は、サンゴ類の成長や繁殖状況などを知るには有効な方法ではありません(山本ら2006)。加えて、スポッ ト調査を含むモニタリング方法の1種であるtimed swimは、調査者の主観によりデータにかなりのばらつきが出る方法であり、かつ定量的ではないとも言われており(Hilland Wilkinson 2004)、広範囲の海域を一度に複数の調査者が見て回る状況では、信頼できる調査とは言えません。サンゴ礁及びサンゴ群集の調査にあたっては、より科 学的で信頼性の高い方法を採用して下さいますよう、またその方法の詳細を事前に公表し、専門家や市民が十分にチェックを入れることができるようにして下 さいますよう、要望いたします。
4) 予定されている調査期間に関し、説明と再検討を要望いたします。
守屋事務次官のご発言の中に「6月上旬のサンゴの産卵のピークから、9月頃のサンゴの着床、12月頃の成長に至るまでを継続的に調査・観察」するとあ りますが、学術的に見て、これだけの短期間の調査で得られる情報は限られており、その限られた情報から何を明らかにするおつもりなのか、明確なビジョン をご説明下さい。例えば、ミドリイシ類はサンゴ類の中でも成長が早い種ですが、6〜12月の半年間では数ミリの大きさにしか成長せず、野外においてはそ の存在すら肉眼で確認するのは不可能です。また、表1、2に記しました通り、多くの種のサンゴ類は成熟までに数年かかります。このことから考えても調査 期間が短すぎるのは自明です。
着床に関しても調べる予定とありますが、定着板を用いてサンゴ類の加入量を調査するのでしょうか?その場合、定着板の設置について、形状、数、場所、 様式、時期、調査項目(種類、個体数、個体サイズ、付着場所、ポリプ数、その他)などの具体的方法が明記されていませんので、詳細を教えていただきたい と思います。
ここで、先の2)を含めて考えますと、サンゴ類の幼生の新規加入が非常に少なくても、その海域のサンゴ群集の多くが主に無性生殖で増殖している場合も あり得ます。サンゴ礁の状態を推察する場合、新規幼生加入に関するデータのみに重点を置くべきでないのは明らかです。
なお、サンゴ群集は、サンゴ類の被度が増すにつれて種組成が変化する「遷移」を行います(例:Bellwood et al. 2004)。この遷移には長い時間がかかるため、同海域のサンゴ群集が遷移のどのような段階にあるかを評価するためにも、数年にわたって適切な調査方法 によるモニタリングを行うことが必須です。加えて同海域で埋立て等の工事が行われた場合には、周辺海域への海洋汚染等の影響が出るのは避けられません。 現在棲息しているサンゴ類の被度などに関するたった1年間の調査結果から、海洋汚染等による広範囲な消失面積の算定も含めた将来的な影響まで推定できる とは、到底考えられません。
以上のことから、サンゴ礁生態系に関する調査方法及び調査期間の再検討をお願いいたします。
5) 環境アセスメント方法書に、移設予定海域における基地建設のゼロ・オプションを明記してください。
2004年に沖縄で開催されました第10回国際サンゴ礁シンポジウムでは、サンゴ礁の大切さがうたわれました(添付資料4;「危機にある世界のサンゴ 礁の保全と再生に関する沖縄宣言」)。この中には、世界中でサンゴ礁の劣化がすでに危機的な段階に達していると認識され、それに対する戦略の1つに土地 利用の変化による影響を改善することと提案されています。また、最近の国連の報告では、サンゴ礁は観光産業や漁業などの経済活動の支えであり、1平方キ ロメートルあたり年間10〜60万ドルの価値があるとあります(ENNニュース)。加えて、サンゴ礁と関連生態系(マングローブや海草藻場)の世界的な 衰退に歯止めをかけ、健全な状態に回復させることを目的に設立された国際サンゴ礁イニシアティブ(International Coral Reef Initiative: ICRI)の総会が今年4月にこの日本で開催され、世界中のサンゴ礁管理者が一同に会し、サンゴ礁の保全に関する話し合いの場を持つという側面もありま す。従って、守屋事務次官のご発言の中にある「影響が回避・軽減されている」というご判断がもしも間違っていた場合は、沖縄の経済において非常に重要な 位置を占める観光産業、及び漁業資源にとって大変な損失になることと思います。表面的ではない、長期に渡るきちんとした調査の実施を重ねてお願いいたし ます。そしてその結果、この海域のサンゴ群集が沖縄周辺における重要なサンゴ礁またはサンゴ群集の一つであるとの結果が出た場合には、守屋事務次官の 「必要があれば現在の建設計画の変更を行います」とのご発言にもありますように、環境アセスメント方法書において、今回の予定海域等における基地建設を 取りやめる、というゼロ・オプションを加えてくださいますよう、強く要望いたします。2004年11月に行われましたIUCN第3回世界自然保護会議に おいて、本海域における空港建設の環境アセスメントでは、ゼロ・オプションを含む複数の代替案を検討することが日本政府に対して勧告されているのは周知 のことと思います。
本海域におけるサンゴ礁及びサンゴ群集の保全は、関係する皆様のご判断にかかっているといっても過言ではありません。世界的にも貴重な沖縄のサンゴ礁 及びサンゴ群集を守るために、皆様の慎重で勇気あるご判断を期待し、計画の変更をご検討下さいますよう、くれぐれもお願い申し上げます。
私共の質問および要望に対するご回答をお待ち申し上げております。
写真:
写真1:長径12cmを超えるミドリイシ類のサンゴ 辺野古沖にて 2007年1月撮影(安部)
写真2:長径5cmを超えるアザミサンゴ(Galaxea fascicularis) 大浦湾にて 2007年2月撮影(安部)
< この意見書に関する問い合わせ先>
沖縄リーフチェック研究会 会長
安部 真理子
参考文献:
1)西平守孝、酒井一彦、佐野光彦、土屋誠、向井宏(1995)「サンゴ礁―生物がつくった生物の楽園―」.平凡社.
2)土屋誠(1999)「サンゴ礁は異常事態―保全のキーワードはバランス―」.沖縄マリン出版
3)長田智史、小笠原敬、山川英治、上野大輔、小澤宏之、酒井一彦(2005)「沖縄本島周辺におけるトゲサンゴ(Seriatopora
hystrix)の分布」。第8回日本サンゴ礁学会 講演要旨
4)朝日新聞(2005) 「歩くサンゴ?巻貝と一緒に移動 沖縄大浦湾」 キクメイシモドキとスイショウガイ(http://mytown.asahi.com/okinawa/news.php? k_id=48000118888881757)
5)土屋誠(2004)「 地質調査・海象調査の作業計画および同参考資料に対するコメント」沖縄県文化環境部(http://www.jca.apc.org/HHK/2004/tuchiya.html)
6)山里清(2004)「沖縄県自然保護課に対する回答」沖縄県文化環境部(http://www.jca.apc.org/HHK/2004/yamasato.html)
7)西平守孝&J.E.N.Veron (1995) 日本の造礁サンゴ類. 海遊舎
8)Highsmith RC (1982) Reproduction by fragmentation in corals. Marine
Ecology Progress Series 7:207-226
9)鈴木悠太(2007)「マイクロサテライトDNAマーカーによるアザミサンゴの集団構造の解析」東京大学理学系研究科生物科学専攻修士論文
10)Harrison PL, Wallace CC (1990) Reproduction, dispersal and
recruitment of scleractinian corals. In “Coral reef ecosystems” Ed by Z
Dubinsky, Elsevier, Amsterdam, pp:133-207
11)浪崎直子(2006)「沖縄島北部瀬底島周辺に棲息するハマサンゴPorites
australiensisの繁殖戦略」琉球大学理工学研究科海洋自然科学科修士論文
12)山本広美、岡地賢、野中正法(2006).「低被度サンゴ群集モニタリングへのポイントカウント法の適用」. 第9回日本サンゴ礁学会講演要旨
13)Hill J, Wilkinson C(2004). Chapter 5: Benthic Communities. In
“Methods For Ecological Monitoring Of Coral Reefs”. Australian
Institute of Marine Science.
14)Bellwood,D.R.,Hughes,T.P.,Folke,C.,Nystrom.M.(2004).Confronting the
coral reef crisis. Nature.429,827-833
15)「危機にある世界のサンゴ礁の保全と再生に関する沖縄宣言」.第10回国際サンゴ礁シンポジウム(2004、沖縄)日本サンゴ礁学会ホームペー ジ、サンゴ礁保全再生行動計画案(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jcrs/)
16)ENNニュース.Coral Reef Cheaper to Protect than Neglect, U.N.Finds
(January25,2006) (http://www.enn.com/eco.html? id=790)
17)国際サンゴ礁イニシアティブ(http://www.jwrc.or.jp/icri/ index.htm)
*お詫びと訂正
最初に提出した意見書の無性生殖とモニタリングの部分において、下記のように若干の加筆と修正をいたしました。
訂正1:「2)なぜ有性生殖にのみ焦点をあてているのか、理由をご説明ください」より;
訂正前:
実際、Okubo et al. (2006)によると、沖縄島近海の慶良間諸島、宮古島、石垣島、石西礁湖より採取したフトエダミドリイシの遺伝子解析の結果、この種は集団間での遺伝的交流をあまり行っておらず、無性生殖を主とする集団であることが判明しています。また、沖縄島、慶良間諸島、石垣島のアザミサンゴの遺伝子解析の結果からも、同じ遺伝子型を持ち無性的に増殖したクローンと考えられる個体が多数検出されています(鈴木ら2006)。
訂正後:
実際、破片化による無性生殖の例が、ミドリイシ類など複数のサンゴ種で報告されています(例:Highsmith 1982)。沖縄におきましても、沖縄島、慶良間諸島、石垣島のアザミサンゴの遺伝子解析の結果から、同じ遺伝子型を持ち無性的に増殖したクローンと考 えられる個体が多数検出されています(鈴木2007)。
訂正2:「3)サンゴ礁及びサンゴ群集の調査方法の再検討を要望いたします」より;
訂正前:
加えて、スポット調査は調査者の主観によりデータにかなりのばらつきが出る方法であり、広範囲の海域を一度に複数の調査者が見て回る状況では、信頼できる調査とは言えません。
訂正後:
加えて、スポット調査を含むモニタリング方法の1種であるtimed swimは、調査者の主観によりデータにかなりのばらつきが出る方法であり、かつ定量的ではないとも言われており(Hilland Wilkinson 2004)、広範囲の海域を一度に複数の調査者が見て回る状況では、信頼できる調査とは言えません
訂正3:「参考文献」の部分;
訂正前:
*Okubo N, Isomura N, Motokawa T and Hidaka M (2006) Possible self-fertilization in the brooding coral Acropora (Isopora) brueggemanni. Zoological Science (in press).
*鈴木悠太、武島弘彦、早川英殻、安部真理子、日高道雄、西田睦、渡邉俊樹(2006). 「マイクロサテライトDNAマーカーによるアザミサンゴの集団構造の解析」第9回日本サンゴ礁学会講演要旨
追加訂正後:
*Highsmith RC (1982) Reproduction by fragmentation in corals. Marine Ecology Progress Series 7:207-226
*鈴木悠太(2007)「マイクロサテライトDNAマーカーによるアザミサンゴの集団構造の解析」東京大学理学系研究科生物科学専攻修士論文
*Hill J, Wilkinson C(2004). Chapter 5: Benthic Communities. In “Methods For Ecological Monitoring Of Coral Reefs”. Australian Institute of Marine Science.
http://reefcheck.net/reefcheck/ikensho/ikensho01/#wrap
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