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ブッシュ米大統領、ブラジルとエタノール燃料提携を検討
http://jp.ibtimes.com/article/general/070305/4849.html
ブッシュ米大統領は8日から中南米歴訪を行う。ブッシュ米大統領は中南米において米国の石油の代替燃料となるエタノール資源供給について交渉を行う予定であるという。 ブラジルでは新車10台のうち8台はエタノール燃料によって燃料補給されている。ブラジルはほんの数年で代替燃料であるエタノール燃料の主導国となった。今回のブッシュ米大統領の中南米訪問で、ブラジルダシルバ大統領とブッシュ米大統領の間で新たなかたちの「エタノール提携」がなされることが期待されている。
米国・ブラジル両国は9日にはエタノール燃料を国際貿易の場に進出させるため、中南米においてエタノール燃料源となるサトウキビ生産を促進させる燃料開発支援提携に調印することが期待されている。またエタノール燃料は今後世界的にも需要が高まるものと期待されている。すでに日本では三井物産とブラジル建設会社が日本へのエタノール燃料輸出支援に関する契約を交わしている。
ブラジルメディアでは米大統領とブラジル大統領は、二カ国間で「エタノールのOPEC」を創出するとアピールしている。
一方で、今後問題となるのはブラジルからのエタノール燃料輸出の際の米国がかける関税問題があげられる。ドイツF.O.Licht商品研究所エタノールアナリストのCristohp Berg氏は、「ブラジルにとって関税問題がエタノール貿易における最優先問題だろう。米国とブラジルは互いに提携関係を締結して世界中でエタノール燃料のの輸出を行う方針で合意するが、関税に関してはブラジル側は撤廃させたいと考えるだろう」と述べている。
しかし米国にとっては関税は国内農産物生産業者を保護するためになくてはならない政策であり、エタノール輸出に関しても関税撤廃を行うことは期待できそうにない。しかし、どちらにしろブッシュ米大統領がブラジルを訪問し、ダシルバ大統領とエタノール燃料について交渉することで、今後の石油代替燃料開発を促進させることが期待される。
現在人口1800万人を有するブラジルでは、ドライバーは車の燃料としてエタノール燃料を補給する選択も可能となっている。 国際的に原油価格が値上がりするにつれて、ブラジルドライバーらは代替燃料としてエタノール燃料を使用することを好むようになった。ブラジルではエタノール燃料価格はガソリン価格の半額程度となっている。
ブラジルはエタノール生産量では米国を下回るが、輸出量では世界トップのエタノール輸出国である。米国農家がトウモロコシからエタノール燃料を留出するのに比べ、ブラジルではサトウキビからエタノール燃料を留出している。そのためブラジルのほうがエタノール燃料生産に要する費用が安くなっている。米国ではトウモロコシからエタノールを生産するため、トウモロコシ価格が上昇するという問題も生じている。
ブッシュ政権では2017年までに、現状の5倍の量である年間350億ガロンのエタノール燃料その他代替燃料を米国内で使用する目標を設定している。今回の米ブッシュ大統領とブラジルダシルバ大統領の直接交渉により、今後のエタノール生産の枠組みが形成され、エタノール燃料に関する外国投資が促進されることが期待されている。
(03/05 08:35)
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