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http://www.asahi.com/science/news/TKY200703010392.html
2007年03月01日
全米各地で、ミツバチの巣から女王バチを除く大半のハチが突然消える異常現象の報告が相次いでいる。ミツバチの「いないいない病」と命名された異常現象は昨秋以降、東海岸から西海岸へと広がり、被害地域は20州を超えた。原因は分かっておらず、ミツバチに授粉を頼るアーモンドやリンゴなどの収穫にも影響が出るのではないかと心配されている。
調査を続けるモンタナ大のジェリー・ブロメンシェンク教授によると、巣のハチのうちの6〜8割が姿を消すケースが大半だが、まれに「全滅」することもある。
昨秋にペンシルベニア、ジョージア、フロリダの3州で発生した後、全米に拡大した。民間調査会社ビー・アラート・テクノロジーによると、2月13日現在、確認された被害地域は22州にのぼる。その後、ワシントンなど2州からも報告が寄せられているといい、被害の拡大が続いているとみられる。
ミツバチが巣から突然消える現象は米国では19世紀から知られ、1960年代にはテキサス州などの南部で大規模に起きた。その後は限定的な発生にとどまっており、ブロメンシェンク教授は「今回は前例のない、広域かつ深刻なものだ」と述べた。
原因について、教授は「はっきりは分からないが、感染性の病気でハチが大量死しているのではないか」と言う。ミツバチを連れてアーモンドの授粉を請け負う業者の移動経路が、今回の「いないいない病」の拡大経路と重なることが根拠だ。
一方で、農薬をはじめとする化学物質の影響も指摘されている。
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