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今回の火山灰コンクリートの混練製造技術から膨大な石油消費を削減して、地球温暖化対策にも有効に貢献していくことが分かった。そして、後編で詳述するように、歴史上の古代文明における巨石建造物の建造に関する材料や手段において、実にそれらが人造、人工のものであり、今回の火山灰コンクリート技術に他ならないものと洞察できるものだ。火山灰コンクリートを通じて、これまでの歴史上の様々な神秘的な謎が解ってきたものだ。これは正に、人類の常識を根本から変革して、広範多岐に亘る改革に発展していくであろうと予測される歴史的転換点、人類の新たな出発点におけるに相応しいものである。
二〇世紀文明の後半において、世界のエネルギーの中核を為して来た石油文明に対して、その資源の枯渇化や価格高騰、そして環境汚染などの面での供給の不安定さに対して、人類は今、重大な岐路に立たされているとも言えよう。石油の争奪戦を巡る壮絶な世界大戦が到来するとしたら、その破局を回避するものは、まずは今回の火山灰新素材技術の広範な普及を中心とする有効な石油の消費削減でしかないであろう。日本は、経済的規模で世界有数の石油消費国でもあり、しかも海外への依存度も圧倒的に高いからこそ、多大なる効果をもたらしていけるであろう。火山灰を中心とする各種政策を推進していくことは、世界経済の不安定な需給逼迫と言った石油を巡る混乱状況からも大きく離脱していけることになり、エネルギー資源の確固とした基盤を構築していけるであろう。日本の一国の利益に適うのみならず、全世界の窮状に対しても大きく貢献していけるであろう。また、ここにこそ、日本を始め、世界の二一世紀における命運を決する鍵があると言えるだろう。
ところで、日本では火山灰自体は豊富に賦存するものの、国立・国定公園法等の各種法制度の制約で有効な採取・利用が極めて困難であるのが現状である。だが、火山灰の賦存地滞は世界中の原野や荒野、砂漠に及んでおり、実に地球上に残された最後で最大の未利用の有効資源であると言えるであろう。例えば、中東を始め、世界の大砂漠地帯は豊富な火山灰の宝庫であり、中国の黄砂やイラク等の中近東一帯における砂漠の砂嵐にみる微細な結晶の砂こそが火山灰である。その性質から見ても普通の砂ではないことが素人でも解ろうというものだ。こうした砂漠の砂である火山灰資源の大々的な活用から、世界経済を救済していけることは明白であろう。この火山灰である砂漠の砂の採取から搬出、製品加工、製造、利用、そして採取後の跡地利用等で経済活性化が可能であろう。正に、画期的新素材の広範な活用により、石油争奪戦などでオイル文明が大きく行き詰まっている中で、全世界が原油を巡る混迷状態から脱却し、新たな文明に大きく方向転換することができよう。
目下、世界有数の産油国であるイラクも、イラク戦争後、治安も回復できずに益々混乱の度を深めているようだ。仮に、治安が回復されたとしても、中近東の砂漠地帯では大した産業も興り得ないのが悲しい現実だ。偶然にも豊富な石油や天然ガス等の資源エネルギーが発見されたから繁栄を保っているものだ。この中近東経済を支えている豊富な原油や天然ガスが枯渇したり、代替エネルギーが成功したら一体どうなるのか。目下、イラクの経済復興支援が喧伝されているが、見返りの原油収入を当て込んだものが殆どであるが、当該原油や天然ガス自体が果たして何時まで継続していくのか大いに疑問である。むしろ原油・天然ガス後に経済・産業が自立していけるのか全く展望が見えてこない。中近東全域から原油や天然ガスが無くなれば、一気に発展途上国に転落していくのは明白だ。ところが、混迷する中東地域は広大な砂漠地帯が殆どだ。この中近東全域に対する経済支援としては、広大な砂漠地帯の再生が、世界最大の未利用資源の火山灰を活用した画期的な新素材の広範な普及で可能になることを指摘したい。
また、既に石油後の時代を展望して、水素エネルギーの研究開発が進展しているが、実現までには、コストや安全面で幾多の難題が横たわっており、かなりの紆余曲折が予想されるのが現状だ。将来、水素エネルギーの大々的な普及が完成した暁には、石油や天然ガスも次第に市場から淘汰されるであろうことは明らかだが、それまでは、原油消費量の大幅な削減が緊急課題となるであろう。恐らく、水素エネルギーの広範な普及に向けた突破口を切り開く時期は、早ければ二〇一〇年頃にも到来するものと思われる。日本から見れば、豊富な海水中から抽出される水素エネルギーにより、日本のエネルギーの海外依存から大きく解放されるであろう。
ところで、後編で、火山爆発の原理が、マグマ溜まりからの濃縮されたウラン等の放射性物質による核分裂反応であろうと思われる仮説を提示する。こうした点を実証するために、マグマ溜まりを突き止めて採取していけば、膨大なるウラン等の放射性物質が得られると推察できよう。ウランと言えば、原子力発電等の利用に欠かせないものである。目下の原子力に対する反対運動の広がりは、高レベル放射性物質の膨大なる廃棄物の処理に行き詰まっている面が大きな原因であろう。こうした点での処理に対しても、今回の火山灰混練技術や火山灰の性状は、極めて有効に対処できるということも指摘した。その結果、日本のエネルギー完全自給率の達成は、今回の火山灰利用技術によるセメント、鉄、樹脂、石材、木材などの広範な代替製品の普及と併せて、水素エネルギー技術の確立、更にはマグマ溜まりの特性を解明して、ウラン資源などの自主調達によるものと確信するものだ。
我国が抱える種々の難問山積を前にして、激動の国際情勢の渦中で、国家的危機に直面しつつある我国の現状を憂え、輝かしい将来への発展を祈念する心情から、火山灰利用の新素材技術を中心にして、諸々の問題点解決への施策を提起して来た。石油やウランに恵まれない我国が、火山灰利用新素材を最大限に利用して石油消費節減に努め、そしてマグマ資源の大々的な活用を目指すことは、実に画期的な文明史の転換とも言える。即ち、今日の国民経済に大きな位置を占める石油の依存を極力減少させて、火山灰・火山礫の広範な産業分野への導入を促進させ、またマグマから地熱や放射性物質の抽出や、放射線・素粒子、原子力の活用を図っていくことは、これまでの石油中心の文明から、火山及びその噴出物活用の文明への転換とも言える。即ち、有機から無機へと、火山爆発に伴う火山灰を中心とした新素材の「銑テラ」の有効活用は、マグマを源泉とする文明史の転換とも言えるであろう。実に、歴史的な偉大な新技術による社会の改革に相応しく、「オイル文明」から「マグマ文明」への大転換と名付け得るものであろう。
この地球は実にうまく形成されており、オイルとマグマは性質的には共存しない。即ち、オイルあるところにマグマはなく、マグマあるところにオイルはない。もちろん、オイルもマグマの高温高圧による変成作用が大きく影響して生成されたものであるが、地中では両者は共存しないのは、単純に考えても、マグマの高熱により、オイルが変質し消滅してしまうからで当然とも言える。そしてオイルとマグマの中間地域には、風化火山灰による豊かな森林、田畑、草地等の農林地帯を形成している。
これらの三大資源は、即ち、地球上の最大の有機系資源である石油と、最大の無機系資源である火山噴出物とマグマ、そして最大の生物系資源である農林、牧畜資源は、今後の人類の文明において等しく大切なものである。仮に石油の過度の消費量を大幅に減少して、火山灰やマグマ抽出のウラン等による原子力が主流を占める将来が到来しようとも、石油はその優れた粘性や高分子構造から様々な用途に最後まで不可欠な資源であり、また種々の食料資源も人類が生存し続ける以上、共に重要な資源であることは言うまでもない。それ故に、産油国と火山国と食料国(農林・水産・牧畜国)とは、共に貴重な資源を分かち合って、共存共栄の道を歩むことにもなるだろう。
http://www4.ocn.ne.jp/~mukzke98/daikaizo.html
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